シュウカイドウの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | シュウカイドウ |
学名 | Begonia grandis |
主な花言葉(日本) | 片思い、自然を愛す |
主な花言葉(海外) | 生命力 |
誕生花 | 8月29日、9月10日 |
開 花期 | 7月〜10月 |
花名はバラ科低木の”海棠(かいどう)”に似た薄ピンク色で秋に咲くことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
シュウカイドウの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 自然を愛す、繊細、親切 | 可憐 |
ピンク | 片思い、恋の悩み、未熟 | 生命力 |
花言葉の由来(日本)
江戸時代に中国から日本へ持ち込まれ、今でも野山に自然に残るシュウカイドウの花言葉に「自然を愛す」があります。
これは、自然の中で愛されるシュウカイドウの様子から付けられたようです。
シュウカイドウは、よく見ると形の微妙に違う雄花と雌花が同じ株についています。正面を見据えて堂々と咲く雄花に対し、その後ろにやや下向きに、控えめな雌花が開き始めます。
長い茎の先に揺れる雄花と雌花は、まるで虫の触覚のようにも見えます。そこには、多くのアリや蜂が集まり受粉しています。
また、大きなハート型の葉の付け根には、”むかご”と呼ばれる小豆のような球根ができます。そうして鳥や小動物のえさとなります。
このような自然の働きによってシュウカイドウの”種”は、遠くへ運ばれ、違う場所でも姿を見せるのです。
花言葉のある名言(日本)
自然は至上の彫刻家である。自然の一切は最も美しい釣り合いを持って建てられている。
ーロダン(彫刻家)
花言葉の由来(海外)
海外では、”天使の羽”とも呼ばれ、幻想的な形と模様を持った葉に「生命力」を感じるようです。
冬になると枯れて地上から姿を消しますが、春に眠りから覚め新芽を出します。
その深い緑色の大きな葉は、裏側が赤紫になる種類もあり、夏にはカラーリーフとしても愛されています。
夕日を浴びた赤紫の葉脈の葉が、柔らかなオレンジ色に染まった様子が紹介された記事もありました。
太陽の下で輝く丈夫な葉もさることながら、可憐なピンクの花をつけるとは……東アジアが由来の花が、今では西洋でも多くのファンがいるのも分かる気がします。
花言葉のある名言(海外)
生命力のあるものは、生きるために、創造するために、自らの法律を生活するために、あらゆるものをけちらかすものなのだ。それは防ぎようもないことだ。
ーサン・テグジュペリ(作家)
シュウカイドウの基本データ
花の名前 | シュウカイドウ |
学名 | Begonia grandis |
和名 | 秋海棠、瓔珞草(ようらくそう) |
英名 | Hardy begonia |
科 | シュウカイドウ科 |
属 | シュウカイドウ属 |
原産地 | 中国、マレー半島 |
開花期 | 7月〜10月 |
草丈/樹高 | 40㎝~60㎝ |
瓔珞草(ようらくそう)とは、仏像の装飾具の飾り玉である”瓔珞”に似ているとのたとえからつけられたようです。
学名の”Begonia”とは、17世紀サントドミンゴ島の総督であり、植物学者”Begon”博士の名前が由来であり、”grandis”とは、(大きな)の意味となっています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
白花シュウカイドウ | 白い花をつける。在来のピンクの品種より弱い。茶花にも使われる。 |
裏紅シュウカイドウ | ハートの形に似た葉の裏が濃い赤色になる。花色は、薄桃色。 |
保存方法
タイプ | 球根性な年草 |
花持ち期間 | 3~4日 |
出回り時期 | 苗は、3月~4月 |
耐寒温度 | 冬は休眠 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水持ちの良い土 |
利用方法 | 花壇、鉢植え、切り花 |
おわりに
シュウカイドウの花言葉と基本データの紹介でした。
シュウカイドウ、その名前を聞いたことがない人も多いのではないでしょうか?
ところが古くから、その控えめな姿形から、俳句や茶花として日本人に愛されていた山野草なのです。
夏の疲れを癒し、「自然」を感じることが出来るシュウカイドウを育ててみたいですね。