キリの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | キリ |
学名 | Paulownia tomentosa |
主な花言葉(日本) | 高尚 |
主な花言葉(海外) | 傍若無人 |
誕生花 | 5月9日、11月8日 |
開花期 | 4月〜5月 |
花名は『切る』ことが由来です。そのままですね。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
キリの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
紫 | 高尚 | 傍若無人 |
花言葉の由来(日本)
「高尚」の花言葉は、中国では伝説の霊鳥と言われる鳳凰が、キリの木にだけとまることが由来です。
日本ではキリは古来から「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされていました。現在でも「五七の桐」の花紋は、日本政府の紋章や、内閣総理大臣の紋章として使われています。
また、五百円硬貨の表面にもキリの花の模様があしらわれています。
花言葉のある名言(日本)
理想が高尚でなければ、活動もまた高尚にはならない。
ー福沢諭吉(日本の武士、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者)
花言葉の由来(海外)
「傍若無人」の花言葉。実はアメリカではキリがノースカロライナ州で侵略種として登録されており、あまりいい印象が無いようです。
紫色の美しい花の見た目と違い、早く育ち、増えていく様子が由来なのではないでしょうか。
花言葉のある名言(海外)
直言実行、傍若無人、死を恐れない気迫があるからこそ、国のために深謀深慮の忠も尽くせるのだ。
ー高杉晋作(幕末の志士)
キリの基本データ

花の名前 | キリ |
学名 | Paulownia tomentosa |
和名 | 桐(キリ) |
英名 | Empress tree Foxglove tree Princess tree |
科 | ゴマノハグサ科 (キリ科やノウゼンカズラ科に分類されることもある) |
属 | キリ属 |
原産地 | 中国 |
開花期 | 4月〜5月 |
草丈/樹高 | 8~15m |
「桐(キリ)」の名前は、「切る」が由来です。木を切ってもすぐに芽を出して速く成長することからつけられました。
学名の「Paulownia」は王妃の名前が由来。江戸時代に長崎に滞在していたシーボルトが著書「日本植物誌」の中でオランダ王妃「アンナ・パブロア」に献名したものです。
また「tomentosa」は、「毛で覆われている」と言う意味のラテン語。キリの葉に生えている細かい綿毛のような毛がその由来とされています。
英名の「Empress tree(皇后の木)」と「Princess tree(王女の木)」は、学名の由来と同じく、オランダ王妃にちなんでつけられました。
「Foxglove tree(狐の手袋の木)」は、ジギタリスの英名「Foxglove(狐の手袋)」から、「ジギタリスに似た花の咲く木」という意味です。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
二ホンギリ | 日本に広く分布する。キリと言えばほとんどが二ホンギリ。 |
チョウセンギリ | 二ホンギリの亜種。朝鮮原産ではなく、学名からこの名がついた。 |
ウスバギリ | 台湾産のキリ。ほかの種に比べて葉が薄い。 |
ラクダギリ | 大正5~6年ごろから出回る。成長が早く、材木の品質が劣る。 |
保存方法
タイプ | 落葉高木 |
花持ち期間 | 1週間 |
出回り時期 | 5月~6月 |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
日照 | 日当たりのよい場所から明るい日陰 |
耐雨性 | 春と秋は土が乾いてきたら、夏は土を乾かさないように水を与える。冬は土を乾かし気味に管理。 |
土質 | 多くの種類の土壌に耐える |
利用方法 | 庭木 |
おわりに
キリの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
日本では古来から神聖な植物として重んじられてきたキリ。最近は残念ながら桐の木材はほとんどが輸入されたもので、国産のものはほとんど見られなくなってきています。
切り花としてはつぼみや、花の咲いた後の丸い実のついた枝も出回っています。フラワーアレンジメントのアクセントとして使われることが多いようです。
つぼみの状態で購入すれば、かわいいつぼみの姿を楽しんだ後で、美しい紫色の花も楽しめますので、おすすめです。