ユウゼンギクの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ユウゼンギク |
学名 | Aster novi-belgii、Symphyotrichum novi-belgii |
主な花言葉(日本) | 多種多様、老いてもご機嫌 |
主な花言葉(海外) | 可憐、繊細 |
誕生花 | 8月26日 |
開花期 | 9月〜11月 |
花名は『華やかな花の色が友禅染をイメージさせた』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ユウゼンギクの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
紫 | 後知恵、多種多様、老いてもご機嫌 | 可憐、繊細、知恵 |
ピンク | 老いても元気で | 優しさ |
赤 | 若者に負けぬ元気 | 深い情熱 |
白 | 老いても元気 | 純粋 |
花言葉の由来(日本)
ユウゼンギク全体の「後知恵」の花言葉は、ユウゼンギクがほかの花が咲き終わったころに咲くことが由来です。
「多種多様」の花言葉は、小さな色とりどりの美しい花を咲かせるためにつけられました。
また、「老いてもご機嫌」の花言葉は、切り花の花持ちがいいことや、長い期間次々と花を咲かせることが由来です。敬老の日のころにユウゼンギクが咲くことも、この花言葉のついた理由のひとつでしょう。
花言葉のある名言(日本)
年齢というものには元来意味はない。若い生活をしている者は若いし、老いた生活をしているものは老いている。
ー井上靖(小説家)
花言葉の由来(海外)
ユウゼンギク全体の花言葉で、「可憐、繊細」は、花の咲く姿が由来です。かわいらしい小花をたくさん咲かせる様子に可憐なイメージをもったのでしょう。
紫の「知恵」の花言葉は、紫色に高貴で賢いイメージがあるためにつけられました。
ピンクの「優しさ」は、ピンクの可憐な花に穏やかな愛情を感じたことが由来です。
赤の「深い愛情」の花言葉は、赤い色が愛情のシンボルカラーであることが由来。次々と長い間花を咲かせるユウゼンギクに、長く変わらない深い愛情を連想したのでしょう。
白の「純粋」の花言葉は、白が無垢で清純なイメージの色であることから付けられました。ユウゼンギクの繊細な花に純粋の花言葉はぴったりですね。
花言葉のある名言(海外)
男はきまって女の最初の恋人になりたがる。これは男の無粋な虚栄だ。女にはもっと繊細な本能がある。女の望み、それは男の最後の愛人となることだ。
ーオスカー・ワイルド(詩人)
ユウゼンギクの基本データ
花の名前 | ユウゼンギク |
学名 | Aster novi-belgii、Symphyotrichum novi-belgii |
和名 | シノノメギク(東雲菊)、ミカエルマス・デージー |
英名 | Michaelmas daisy、New York aster |
科 | キク科 |
属 | シオン属(シムフィヨトリクム属) |
原産地 | 北米 |
開花期 | 9月〜11月 |
草丈/樹高 | 30~180cm |
ユウゼンギクは以前はシオン(アスター)属に分類されていました。1994年にシムフィヨトリクム属にまとめられ、以前の名残で今でも学名が混在して使われています。
学名の「Aster」はラテン語の「astrum(星)」、「novi-belgii」は「ニューヨークの」が語源です。
また、学名の「Symphyotrichum」は、古代ギリシャ語で「sýmphysis(一緒に成長する)」と「thríks(髪の毛)」に由来します。
和名の「シノノメギク(東雲菊)」の名前の由来はわかりませんでした。東雲は日の出前の茜色の空のことなので、ユウゼンギクの鮮やかな花色を朝焼けの色に見立てたのではないでしょうか。
英名にもなっている「ミカエルマス・デージー(Michaelmas daisy)」は、大天使ミカエルを祝う祭が由来です。9月29日のミカエルマスの祝祭のころに咲くことから名づけられました。
また、英名の「New York aster」は、学名「Aster novi-belgii」を英語に訳したものです。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
ジェニー | 草丈30cmくらいの小型種。花色はピンク(桃色)。開花時期は夏から秋。サイズが小さいため、小さな庭や鉢植にも使いやすい品種。 |
雪白柳葉友禅菊(せっぱくやなぎばゆうぜんぎく) | 草丈は100~150cm。8月~9月に開花する。楚々として美しい1~2cmの白い花を咲かせる。葉が小さく花持ちも良いため切り花として人気。かすみ草のような役割で、お盆花の添え役にも使われる。 |
レディインブルー | 草丈30cmくらいの小型種。透き通るような淡い青色の花を咲かせる。 |
ビオレッタ | 草丈は130~150cm。花色は濃い青紫色。秋の植物には珍しい鮮やかな花色が人気。 |
ロイヤルルビー | 草丈50cmくらいの中型種。花色は濃いルビー色。こぼれ種で増えない。秋の植物には珍しい鮮やかな花色が人気。 |
保存方法
タイプ | 多年草 (宿根草) |
花持ち期間 | 10日 |
出回り時期 | 8月~11月 |
耐寒温度 | -6度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向から半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水はけが良く、保水性のある土を好む |
利用方法 | 花壇、鉢植 |
おわりに
ユウゼンギクの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
ユウゼンギクは明治時代にアメリカから渡来し、日本に帰化しました。北海道から四国まで空き地や道端に自生しているものが見られます。
寒さに強く、特に冬越しの世話をしなくても一度植えれば毎年花を咲かせます。花が少なくなった秋に鮮やかな花を長い期間咲かせるので、人気のある植物です。
ご長寿を祝う花言葉がついていますので、敬老の日のお祝いにぴったりですね。