アンズの花言葉と由来

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アンズの主な花言葉は、下記のとおりです。

花の名前アンズ
学名Prunus arumeniaca
主な花言葉(日本)はにかみ、慎み深さ
主な花言葉(海外)臆病な愛、疑い
誕生花2月23日、3月1日、4月12日、10月2日
開花期3月〜4月

花名は、アンズを中国の漢字で『杏子』と書くことが由来と言われています。

中国では「杏」は木を、「子」は実をあらわしています。

以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。

アンズの色別の花言葉

日本海外(西洋など)
慎み深さ、遠慮疑い(doubt)、疑惑(distrust)
ピンク少女のはにかみ臆病な愛(timid love)

花言葉の由来(日本)

『アンズ』と聞くと、真っ先に黄色がかった橙色の甘酸っぱいジャムを思い浮かべ、花も同じような色で夏に咲く元気な花のイメージを抱く人も多いと思います。

ところが、梅や桜に木の高さや形、また花の色や姿までもよく似た、白や薄紅色の5枚の花びらをつけた、小さなお椀のように咲く花が『アンズ』なのです。

また開花の時期も近く、梅や桜と見間違えられることも多いんですよね。

この木は『アンズ』の花なのですよ〜と、慎み深く「遠慮」がちに咲いている様子が花言葉の由来と考えられています。

花言葉のある名言(日本)

教養とは一口に言って、はにかみなんですね。

ー太宰 治(作家)

花言葉の由来(海外)

「疑い」という、花言葉としてはイメージがあまり良くない意味が、「李下に冠を正さず」の言い伝えから間違って定着しているようです。

アンズでは無くて、「李(スモモ)の木の下で自分の冠を直していると、手を伸ばして取ろうとしていると疑われてしまうから気をつけよ」の言い伝えになるのですが。

一方西洋では、旧約聖書に登場する果実『リンゴ』は野生では存在せず、同系色の『アンズ』だっのではないかとの「疑惑」が今も強く残っています。

禁断の実がなっていたとの通説があるチグリス・ユーフラテス地方は、学名の”arumeniaca”である、アルメニア地帯であり、その当時から『アンズ』は、実をつけていたのです。

花言葉のある名言(海外)

疑いは発明の父だ。

ーアンブローズ・ビアス(作家)

アンズの基本データ

花の名前アンズ
学名Prunus arumeniaca
和名杏(あんず)
英名Apricot
バラ科
サクラ属
原産地中国
開花期3月〜4月
草丈/樹高5~10m

和名は、日本で現存最古の薬物辞典「本草和名」の中でカラモモ(唐桃)を杏子という漢字をあてていることからつけられています。

それが江戸時代になって、杏と呼ばれるようになりました。

学名の「Prunus」は、『サクラ属』のことであり、ラテン語の「plum」(すもも)を語源としています。

また「arumeniaca」は、アンズがヨーロッパに初めて伝わった際に、アルメニアが原産だと勘違いされていたという説によります。

主な花の種類

種類名特徴
信州大実薄いピンク色で梅によく似た大きな花。実は生食もできる。
平和大正時代に日本で発見され、赤に近いピンク色の花を咲かせる。実は干し杏やジャムに。
ハーコット濃いピンク色の花を咲かせ、実は糖度が高く生食になる。
おひさまコット薄紅色の花がとても美しく、実も大きい。耐寒性もあり、日本各地で育てられている。

保存方法

タイプ落葉広葉樹
花持ち期間3日程度
出回り時期3月~4月
耐寒温度-5℃~-10℃
耐寒性強い
耐暑性やや弱い
日照日なた
耐雨性やや弱い
土質水はけの良い肥沃な土
利用方法花木、果樹、シンボルツリー

おわりに

アンズは、前年の春につけた花芽に、葉から栄養を貯え、冬には葉を落とし、春を感じると、2~3日間だけその花姿を満開にして楽しませてくれます。

一方でアンズの橙色の実は、その代表的な色素であるベータカロチンをはじめ栄養素も多く、家庭でもジャムやお酒に加工して楽しめます。

両方楽しめるアンズと思いきや、『花』を楽しみたい場合は、栄養源の葉を残し、一方『実』の収穫を望むなら花や葉を減らして育てなくてはならないようです。

どちらも望めないところが、「慎み深さ」の花言葉にあてはまっていますね。

アンズの花言葉と基本データの紹介でした。

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