カモミールの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | カモミール |
学名 | Matricaria chamomilla |
主な花言葉(日本) | 逆境に耐える、逆境で生まれる力 |
主な花言葉(海外) | 逆境におけるエネルギー |
誕生花 | 2月14日、3月14日、11月3日 |
開花期 | 3月〜7月 |
花名は『リンゴの香りに似ており、ギリシャ語の「大地のリンゴ」という意味の「chamaimelon」を語源とした』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
カモミールの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 逆境に耐える、逆境で生まれる力 | 逆境におけるエネルギー |
花言葉の由来(日本)
花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」で、カモミールのどんなに踏まれても、耐えながら生える姿から由来しています。
見た目がデイジーのようにかわいいのに、そんな花言葉がついているとは驚きですね。
19世紀の初めにはオランダから日本に入ってきて、鳥取や岡山などで栽培がされたのが始まりでした。
花言葉のある名言(日本)
どうもがいてもだめなときがある。手を合わせるしか方法がないときがある。本当の目が開くのはそのときである。
ー相田みつを(詩人)
花言葉の由来(海外)
日本と同じで、やはり「逆境」がキーワードの花言葉になります。芝生として植えられて踏まれても、負けることなく、どんどん種で増えていく生命力の強さがそう感じさせるのでしょう。
古代エジプトでは「ローマンカモミール」を太陽神ラーに捧げる花としていました。
花言葉のある名言(海外)
人生で経験したすべての逆境、トラブル、障害が私を強くしてくれた。
ーウォルト・ディズニー(実業家、米国のエンターテイナー)
カモミールの基本データ

花の名前 | カモミール |
学名 | Matricaria chamomilla |
和名 | 加密列(カミツレ) |
英名 | Chamomile、German chamomile |
科 | キク科 |
属 | シカギク属、ローマカミツレ属(カマエメルム属)の2種類ある |
原産地 | ヨーロッパ・中央アジア(ジャーマン)、西ヨーロッパ・北アフリカ(ローマン) |
開花期 | 3月〜6月(ジャーマン)、5月~6月(ローマン) |
草丈/樹高 | 30~60cm(ジャーマン)、20~30cm(ローマン) |
和名の「カミツレ」は、オランダ語が江戸時代に入ってきた時に、オランダ語名の「kamille」を漢字に当て字にして、誤読したことで名づけられました。
英名は「Chamomile(カモマイル)」も、ギリシャ語の「chamaimelon」が由来し、学名の「Matricaria(マトリカリア)」はラテン語の「matrix(子宮)」を語源として、婦人病に効くとされていたことから由来しています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
ジャーマンカモミール | キク科シカギク属。一年草。黄色い中心部分が盛り上がっており、そこから香りが出てくる。なお、葉には香りがないので、その特徴から「ローマンカモミール」と区別ができる。 |
ローマンカモミール | キク科ローマカミツレ属(カマエメルム属)。常緑の多年草。踏みつけられても丈夫なので、「香る芝生」として広い場所に植えられている。周りの植物を元気にする「植物の医者」とも呼ばれる。 |
ダブルフラワーカモミール | ローマンカモミールの変種。クリーム色の二重の花びら。基本種の一重より香りがとても強く、フランスでは大規模に栽培されおり、ハーブティーでよく使われている。 |
ノンフラワーカモミール | 花は咲かないが、香りが強い。草丈が低く、刈り込む手間がかからないため、芝生として最適。日陰での栽培も可能。バッキンガム宮殿で見ることができる。 |
保存方法
タイプ | 一年草(ジャーマン)、多年草(ローマン) |
花持ち期間 | 5日程度 |
出回り時期 | 5月~7月 |
耐寒温度 | 強い |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
日照 | 日当たりの良い場所を好む。乾かし気味の方がうまく育つ。 |
耐雨性 | 蒸れに弱い。 |
土質 | 水はけの良い土壌を好む。乾燥に強いため、地植えするとき以外は水やりは不要。 |
利用方法 | 鉢植え、グランドカバー、ハーブティー、香料、入浴剤 |
おわりに
これまでお話ししてきたように、カモミールには属性の違う「ジャーマン」と「ローマン」がありました。二つの共通点は「甘い香り」です。
その甘い香りとデイジーに似た可愛らしい花が魅力のカモミールには、害虫や立ち枯れ病を予防できる強い成分を持っています。ハーブティーや入浴剤で使用した後に土に埋めても、同じ効果が得られるほどです。
カモミールはハーブティーとして有名ですが、アレルギーを起こすケースもあるため、大量摂取や栽培で触れる際には注意しましょう。
カモミールは種がこぼれて増えていきます。いろんな用途でたくさんのカモミールを楽しみたい方、甘い香りに包まれたい方は、水やりが不要な「地植え」を選んでみてください。