ダチュラの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ダチュラ |
学名 | Datura metel |
主な花言葉(日本) | 愛嬌、偽りの魅力 |
主な花言葉(海外) | deceitful charms(人をだますかわいさ) |
誕生花 | 8月16日、9月4日、10月23日 |
開花期 | 7月〜9月 |
花名の『ダチュラ』は、チョウセンアサガオ属の学名です。
園芸上では、キダチチョウセンアサガオを「ダチュラ」と呼ぶこともありますが、こちらは、「ブルグマンシア」属で別の属性になります。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ダチュラの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 夢の中、あなたを酔わせる、陶酔、愛嬌、愛敬 | 科学、力 |
黄 | 偽りの魅力 | 偽りに満ちた魅力 |
紫 | 変装 | 虚飾または人工的なこと |
花言葉の由来(日本)
「ダチュラ」と言う何とも魅惑的な名前がついた花ですね。
花びらが反り返り、ラッパのような形で「愛嬌」もあり、大きなサイズにもなるので見ごたえがあります。八重咲きのダチュラは、何段にもなるフリルのドレスをまとっているようで華やかな装いです。
ところが、その華麗な花から、見るも恐ろしいような棘だらけの丸い実ができます……
そんな「夢の中」や「偽りの魅力」の花言葉が似合う不思議な花なのです。
花言葉のある名言(日本)
貧乏が戸口からこっそり家の中に忍び込んでくると、偽りの友情は慌てて窓から飛び出す。
ーヴィルヘルム・ミュラー(詩人)
花言葉の由来(海外)
フランスでは、「科学」と言う少し変わった花言葉がつけられています。
これは、ダチュラの種が引き起こす、毒性や幻覚を意味する自然科学的なことが由来となっているようです。
”悪魔の植物”(Devil’s trumpet)と恐れられた一方、伝統的な薬草としても見なされていた時期もあったとか。
棘で覆われた、とても美しいとは言えない”実”にも、『野生の生き物がその種を食べないように』という自然の「力」のメッセージが込められていたのです。
花言葉のある名言(海外)
人間の不安は、科学の発展からくる。進んで止まることを知らない科学は、かつて我々に止まることを許して呉たことが無い。
ー夏目 漱石(作家)
ダチュラの基本データ

花の名前 | ダチュラ |
学名 | Datura metel |
和名 | 朝鮮アサガオ、曼荼羅華(マンダラゲ)、イガナス |
英名 | Devil’s trumpet, Metel |
科 | ナス科 |
属 | チョウセンアサガオ属 |
原産地 | インド、中東、南北アメリカ |
開花期 | 7月〜9月 |
草丈/樹高 | 60㎝~100㎝ |
和名の「チョウセンアサガオ」とは、海外から来たアサガオに似た植物と言う意味です。昔は、”チョウセン”は海外由来を意味していました。
学名の”datura”は、サンスクリット語”dhatura”(白い棘リンゴ)つまり「アジアのチョウセンアサガオ」が由来と言われています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
パープルクィーン | 花色は、濃い紫色で内側が白い。 |
チョウセンアサガオ | インド原産の一年草。アサガオような白い花を上向きに咲かせる。 |
ブラックカラント・スワール | 八重咲で2段になって咲く。濃い紫色で内側は、白っぽい。 |
ゴールデン・クィーン | 八重咲で2段、3段になって咲く。花色は、薄い黄色。 |
アメリカチョウセンアサガオ | 北米からメキシコ原産の多年草。白い花。 |
ヨウシュチョウセンアサガオ | 熱帯アメリカ原産の一年草。薄紫色の花を夕方から夜にかけて咲かせる一日花。 |
保存方法
タイプ | 春まき一年草、非耐寒性多年草、草花 |
花持ち期間 | 2~3日 |
出回り時期 | 苗は、4月~6月 |
耐寒温度 | 0℃ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日なた |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 一般草花用培養土 |
利用方法 | 花壇、鉢植え |
おわりに
ダチュラの花言葉と基本データの紹介でした。
「偽り」や「陶酔」と言った、使う際に躊躇してしまうような花言葉がたくさんある花ですね。
とても華やかな花であり、種から育てやすいのに残念な気がします。
ところがその”種”に毒があるとは……
花言葉同様、育てる際にも、注意が必要となる花でした。