エビネの花言葉と由来

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エビネの主な花言葉は、下記のとおりです。

花の名前エビネ
学名Calanthe discolor
主な花言葉(日本)誠実 謙虚な恋 
主な花言葉(海外)気品
誕生花3月28日、4月26日、5月27日
開花期4月〜5月

花名は『地下茎の形がエビに似ている』ことが由来です。

以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。

エビネの色別の花言葉

日本海外(西洋など)
誠実清廉
忠実忠義
ピンク謙虚な恋気品
賑やかな人柄高貴
謙虚慎ましさ

花言葉の由来(日本)

エビネは、かつて日本全国の雑木林に自生していた山野草。華やかな胡蝶蘭やカトレアと同じランの仲間ですが、小さく落ち着いた色味の花を咲かせます。

また樹の幹や岩盤に取り付いて育つ着生ランとは違い、地中に根を張って育つ地生ランです。木陰で慎ましやかに咲く様子は、「謙虚」の花言葉そのもの。

ちょっと意外なのが「賑やかな人柄」という花言葉ですね。実はエビネは自然交配が起こりやすく、様々な雑種が存在します。

加えてランが大変人気だった頃、人の手による交配でさらに多くの花色が生み出されました。こうした色の多彩さ・小さな花が穂状に集まって咲く様子は、「賑やか」の言葉がぴったりです。

ちなみに、学名の “discolor” は「色が一つではない」という意味なんですよ。

花言葉のある名言(日本)

素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何かの教えを得ようとする謙虚さを持った心です

ー松下幸之助(経営者)

花言葉の由来(海外)

山中ですらりと花穂を伸ばすエビネの花は、控えめながら芯の通った品格を感じさせます。

凛とした姿やランらしく、整った花びらの形から「気品」という花言葉がつけられたのかもしれません。

そのほか、忠義や高貴といった花言葉もつけられているからか、個人的には”騎士”をイメージさせるお花ですね。

花言葉のある名言(海外)

まことの貴族には、無邪気なつくろわぬ気品があるものだ。口をひきしめて襟元をかき合せてすましているのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。

ー太宰治(作家)

エビネの基本データ

花の名前エビネ
学名Calanthe discolor
和名海老根
英名
ラン科
エビネ属
原産地日本、中国、朝鮮半島
開花期4月〜5月
草丈/樹高30~50cm

地生ランであるエビネは、地中に埋まったバルブから根を伸ばして水分や肥料分を取り入れる植物です。

バルブとは茎の大きくふくらんでいる部位のことで、水分や養分を蓄える球根の役割をもっています。
タケノコ型だったり毛が生えていたりと、同じランでも種によって様々な形をしているのです。

エビネのバルブは球の形で、ポコポコと横に向かって連なるように増えていきます。このバルブの連なりがエビに見えることから、「海老根」という和名がつきました。

また、もともと日本や韓国・中国に自生するランであるため英名は無く、海外では学名の ” Calanthe discolor ” と呼ばれているようです。

主な花の種類

種類名特徴
ジエビネ日本全国に自生する最も一般的な種類。多彩な花色をもち、個体差がある。
サルメンエビネ側花弁と萼片は黄緑色、唇片は赤色。名前は赤く、しわがある唇片がサルに似ていることから。
キエビネ黄色の花を咲かせる。ジエビネより全体的に大型で、唇片の先が割れない。
タカネエビネジエビネとタカネエビネの交雑種。側花弁と萼片が赤みがかるものが多い。
キリシマエビネ紀伊半島から九州にかけて分布。白から紫まで多彩な花色をもつ。
ニオイエビネ伊豆諸島の固有種で、強い香りをもつ。

保存方法

タイプ多年草
花持ち期間20~30日
出回り時期1~5月
耐寒温度-5 ℃
耐寒性普通
耐暑性普通
日照半日陰
耐雨性普通
土質エビネ用、東洋ラン用の培養土(水はけの良い土)
利用方法鉢植え、庭植え

おわりに

かつてはあちこちの野山に楚々と咲いていた花ですが、その多彩な魅力から沢山の野生種が乱獲されてしまいました。

今では絶滅危惧種に指定されるほど貴重な存在となったエビネ。謙虚に咲く姿を、大切に見守っていきたいものです。

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