カタクリの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | カタクリ |
学名 | Erythronium japonicum |
主な花言葉(日本) | 初恋、嫉妬 |
主な花言葉(海外) | 謙遜、消極的 |
誕生花 | 1月28日、3月24日 |
開花期 | 3月〜6月 |
花名の由来はいくつかありますが、代表的なものが『堅香子(かたかご)』です。
野山に自然に咲く様子が、籠を少し下に傾けたように見えるからと考えられています。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
カタクリの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
ピンク、紫 | 初恋、嫉妬 | 謙遜 |
白 | 寂しさに耐える、希望 | 希少、消極的 |
花言葉の由来(日本)
「寂しさに耐える」と言う少し悲しげな花言葉は、カタクリの花の咲く様子から付けられたようです。
カタクリは、古くから野山に自生していました。ところが気候変動や野生の動物に狙われ、年々その数を減らしています。それでも、一羽の鶴が舞いあがるように、所々で姿を見せているのです。
近年保護されている場所も増えてきています。その一方で一輪だけ自生し、毎年のように姿を見せてくれているという写真家の報告もあります。まさしく寂しさに耐え、ひたすらその美しさを保っているのですね。
また一方で「希望」という嬉しい花言葉もご紹介します。
カタクリの白い花は、海外が由来とされています。色の優性遺伝でも赤色に劣り、希少とされる色になります。このことから片栗粉から想像される真っ白なカタクリの花を自然の中で見つけることは、至難の業となっているのです。
その様子が「希望」の花言葉の由来と考えられているのです。
花言葉のある名言(日本)
嫉妬は魂の腐敗である。
ーソクラテス(哲学者)
花言葉の由来(海外)
カタクリには、「謙遜」や「消極的」と言った、まるでその美しい花の様子をあまり見せたがらない花言葉が並んでいます。
カタクリは、緑が芽吹き始めた野山に、他の植物より少し早く、まるで蝶が蜜を吸うような姿を現します。ところが天に向かって咲く花が増えていくと、その陰で葉を落とし、冬の間ずっと姿を見せないのです。
翌年以降も何年にもわたり、咲くと言われていますが、実際は土の中で球根としての時間もとても長いのです。たった二枚の葉で7~8年の間、光合成し続けるのです。なんと慎み深く咲く花なのでしょう。
花言葉のある名言(海外)
真の謙遜は、偽の謙遜が生まれると同時に消滅する。
ーマーク・トウェイン(小説家)
カタクリの基本データ
花の名前 | カタクリ |
学名 | Erythronium japonicum |
和名 | カタクリ(片栗) |
英名 | Katakuri, Dogtooth violet |
科 | ユリ科 |
属 | カタクリ属 |
原産地 | 日本、朝鮮半島 |
開花期 | 3月〜6月 |
草丈/樹高 | 10~20㎝ |
学名の「Erythronium」は、紅色の花をつける意味でギリシャ語の「erythros(赤)」が語源であり、「japonicum」は、日本が由来となっています。
和名の「カタクリ」は、『カタコユリ』という小さなユリを意味しています。
また『カタハカノコ』という、鹿の子模様の葉を1枚付けて、光合成しながら、球根に栄養を貯えている様子から付けられたとも言われます。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
エリスロニウム’パゴダ’ | 花色が明るいカナリヤイエロー。枝分かれして1~4輪咲く。 |
エリスロニウム’ホワイトビューティ’ | パゴダ同様1~4輪の花をつけ、クリームがかった白い花を咲かせる。 |
エリスロニウム・ヘンダーソニー | 白や薄ピンクの花。花に赤い斑が入り、葉にも紋様や斑が入る。 |
エリスロニウム・デンスカニス | ヨーロッパ産で赤みがかった花を咲かす。 |
エリスロニウム・アメリカヌム | 北米に多く分布し花色は、黄色。 |
保存方法
タイプ | 球根性の多年草 |
花持ち期間 | 1か月~2か月間咲く。 複数年咲くが、20年咲くとも言われる。 |
出回り時期 | 苗は、通年 |
耐寒温度 | -10℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
日照 | 日なた~半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 腐植質に富んだ、水はけのよい土 |
利用方法 | 地植え、鉢植え |
おわりに
カタクリの花言葉と基本データの紹介でした。
カタクリの花は、ランプシェードのようなつぼみから、花びらが反り返り、その姿を現します。少し忍耐がいる花のようですが、苗から育ててみたいですね。
今では、カタクリの花の希少性から『片栗粉』は、ジャガイモやサツマイモのデンプンから作られています。天に向かって鋭い花びらを掲げている様子は、ふわふわとした『片栗粉』からは、想像できないですね。