ミヤコワスレの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ミヤコワスレ |
学名 | Gymnaster savatiererii |
主な花言葉(日本) | しばしの憩い、また会う日まで |
主な花言葉(海外) | ー |
誕生花 | 6月23日、8月1日 |
開花期 | 4月〜6月 |
花名は『順徳天皇のエピソード』が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ミヤコワスレの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
青 | しばしの憩い | ー |
ピンク | また会う日まで | ー |
白 | しばしの別れ | ー |
花言葉の由来(日本)
青やピンク、白の「しばしの憩い」「また会う日まで」「しばしの別れ」の花言葉は、順徳天皇のエピソードが由来です。佐渡へ流された順徳天皇が、ミヤコワスレの花を見て都を懐かしんだと言われています。
ミヤコワスレは海外では知られていない花のため、海外の花言葉はありません。
花言葉のある名言(日本)
別れの辛さに馴れることは決してありません。
幾度繰り返しても、別れは辛く苦しいものです。
それでも、私たちは死ぬまで人を愛さずにはいられません。
それが人間なのです。
ー瀬戸内寂聴(小説家、尼僧)
ミヤコワスレの基本データ
花の名前 | ミヤコワスレ |
学名 | Gymnaster savatiererii |
和名 | ミヤマヨメナ(深山嫁菜) |
英名 | Gymnaster |
科 | キク科 |
属 | ミヤマヨメナ属 |
原産地 | 東アジア |
開花期 | 4月〜6月 |
草丈/樹高 | 20~30cm |
「ミヤコワスレ」の名前は、順徳天皇に由来しています。鎌倉時代に承久の乱で順徳天皇は佐渡へ流されました。佐渡で天皇家の象徴の菊に似たミヤコワスレの花を見て、「しばし都のことを忘れることができる」と心癒されたと言われています。
学名の「Gymnaster」は、ギリシャ語で「gymnos(裸の)」と「Aster(ノギク属)」が由来です。「果実に毛のないノギクに似た植物」の意味があります。
また、学名の「savatiererii」は、フランスの医者で日本の植物の研究をした「ルドヴィク・サバティエ(Ludovic Savatier)」の名前が由来です。
和名の「ミヤマヨメナ(深山嫁菜)」は「深い山に生えるヨメナ」の意味です。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
ミヤマヨメナ | 本州、四国、九州の山地に自生する野草。淡青色の花を咲かせる。ミヤコワスレは、ミヤマヨメナの園芸品種の和名。 |
青空 | 青色が混じった薄い紫色の花を咲かせる。 |
みのる紫 | ミヤコワスレのなかでは大輪の花を咲かせる。花色は濃い紫色。やや背が高く、茎が丈夫なので切り花として人気のある品種。 |
浜乙女 | かわいらしい鮮やかなピンクの中輪花を咲かせる。背は高く、切り花にも適している。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 5日 |
出回り時期 | 4月~6月 |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
日照 | 屋外の日向から半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 弱酸性の水はけが良く、保水性のある土を好む |
利用方法 | 花壇、鉢植 |
おわりに
ミヤコワスレの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
ミヤコワスレと言えば青と言われるほど、切り花では青い花に人気があります。近年品種改良でピンクや白など様々な色の花ができ、目を楽しませてくれています。
鎌倉時代には歌に歌われるなど、古くから日本人が親しんできた植物です。丈夫で育てやすく、一度植えれば毎年花を咲かせます。
切り花として人気がありますが、悲しい花言葉が多いのでプレゼントには注意が必要です。