アケビの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | アケビ |
学名 | Akebia quinata |
主な花言葉(日本) | 才能、唯一の恋 |
主な花言葉(海外) | 誘惑、生命力 |
誕生花 | 10月23日、11月1日、11月13日 |
開花期 | 3月〜5月 |
花名は、可憐な花からはとても想像もできない、紫色の大きな実から由来しています。
秋になると熟し、10㎝ほどになると縦に裂け、白く甘いゼリー状の実が顔を出す様子から「開け実」になったという説が有力です。
その様があくびに似ていたから、という言い伝えもありますね。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
アケビの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
紫 | 才能 | 元気 |
白 | 唯一の恋 | 生命力 |
茶 | 前進 | 誘惑 |
花言葉の由来(日本)
アケビは、野山に自生する落葉樹です。
春に薄紫の可愛い花を咲かせ、秋には実をつける。ツルは、生薬も含み乾燥させると丈夫な工芸品になる。一つの花から、何通りも楽しむことができますよね。
このことから、「才能」という花言葉が生まれたと言われています。
また「唯一の恋」という花言葉は、雄花と雌花がそれぞれ色も大きさも異なって別々に咲くことからつけられたようです。
ミカンの房のような雄しべを持つクリーム色の雄花に対し、雌花には南国のフルーツのような鮮やかな紫色のバナナの形をした雌しべが付いているのです。
花言葉のある名言(日本)
才能がハシゴを作るのではない。やはり熱意である。
ー松下幸之助(実業家)
花言葉の由来(海外)
アケビのツルが茶色く英語では、chocolate vineと呼ばれることから、世界中にチョコレートが広まりました。その甘さに人々が魅了されていく様子から「誘惑」の花言葉が生まれたのです。
一方チョコレートが世界を席巻したと同時期に、イギリスは中国からアケビをその葉を煎じてお茶にする目的で取り入れ始めました。
ところが、その驚異的な繁殖力で迷惑なまでに隣家に侵入していき、「その樹を決して敷地の外に這わせてはいけない」と怒られてしまい……
その結果、ネガティブな意味で「生命力」の花言葉がつけられてしまったのです。
花言葉のある名言(海外)
誘惑を取り除く唯一の方法は、それに屈してしまうことである。
ーオスカー・ワイルド(作家)
アケビの基本データ
花の名前 | アケビ |
学名 | Akebia quinata |
和名 | 木通、開け実 |
英名 | Chocolate vine、akebi |
科 | アケビ科 |
属 | アケビ属 |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国 |
開花期 | 3月〜5月 |
草丈/樹高 | 1m以上 |
和名の「木通」は、生長の過程で他の物に巻き付きながら、古くなったチョコレート色のツルが木質に変化し、空洞ができて空気が通るようになったことに由来します。
日本が原産国であるため、学名の「Akebia quinata」は、日本語の『アケビ科に属する』チョコレート色のツルという意味となっています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
アケビ | 白っぽい雄花と薄紫の雌花が別々に咲き、秋になると10㎝ほどの食べられる紫色の実をつける。 小葉が5枚連なる。 |
ミツバアケビ | 商業用に品種改良され、3枚のギザギザした葉でアケビより大きく濃い紫色の花をつける。 実も甘みが強い。 |
ゴヨウアケビ | アケビとミツバアケビの自然交雑で、小ぶりで小葉が5枚、花色は、紫色が濃い。 |
白アケビ | ほかのアケビと比べ実の色が白く、生育が旺盛。 |
保存方法
タイプ | つる性、落葉樹 |
花持ち期間 | 1週間以上 |
出回り時期 | 苗は通年 |
耐寒温度 | -15℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐雨性 | 強い |
日照 | 半日陰の明るい場所を好む |
土質 | 腐葉土 |
利用方法 | 垣根やフェンスに誘引しガーデニングや実を収穫 垂れ下がった花が風情があり盆栽としても人気 |
おわりに
春は仕立てたアーチの下で花を楽しみ、秋には栄養豊富な実を食し、冬はほのかに香るツルを編んでクリスマスリースまで作れちゃうアケビ。
野山のアケビは、1m以上にも生長します。野生の生き物にも恵みを与える一方で、可憐な花はミニ盆栽として私たちを和ませ、幾重にも変化をみせてくれるのです。
アケビの花言葉と由来や楽しみ方の紹介でした。