ハマユウの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ハマユウ |
学名 | Crinum asiaticum var. japonicum |
主な花言葉(日本) | 汚れがない、どこか遠くへ |
主な花言葉(海外) | 繊細な美しさ、優しさ |
誕生花 | 7月6日、7月17日 |
開花期 | 7月〜9月 |
花名は『浜に生える木綿(ゆう)に似た花』が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ハマユウの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 汚れがない、どこか遠くへ | 繊細な美しさ |
ピンク | あきらめない気持ち | 優しさ |
花言葉の由来(日本)
白の「汚れがない」の花言葉は、ハマユウが神事に使われた「木綿(ゆう)」に似ていることが由来です。白い花に汚れのない美しさを見たのでしょう。
「どこか遠くへ」の花言葉は、ハマユウの種が波に乗って漂流することが由来です。海岸近くに咲くハマユウの種は、コルク質で水に浮きます。ぷかぷかと長い期間海を漂い、新しい場所に根付きます。
ピンクの「あきらめない気持ち」は、種が新しい土地につくまで長い期間海を漂うことが由来です。長い時間漂ってやっと根付くことができるハマユウに、粘り強い気持ちを連想したのではないでしょうか。
花言葉のある名言(日本)
人を信じる心をなくしてはいけない。人間性とは大海のようなもの。数滴の汚れで、海全体が汚れることはない
ーマハトマ・ガンディー(宗教家)
花言葉の由来(海外)
海外の花言葉は、ハマユウの仲間で海外ではポピュラーなクリナムの花言葉を紹介します。
白の「繊細な美しさ」の花言葉は可憐な花の姿が由来です。ユリに似た小さな花が、かわいらしいデリケートな女性を想像させたのではないでしょうか。
ピンクの「優しさ」は、クリナムが下を向いて花を咲かせることが由来です。自己主張をしすぎず、相手の気持ちになって考える優しい姿を連想したのでしょう。
花言葉のある名言(海外)
男はきまって女の最初の恋人になりたがる。これは男の無粋な虚栄だ。女にはもっと繊細な本能がある。女の望み、それは男の最後の愛人となることだ。
ーオスカー・ワイルド(詩人、作家、劇作家)
ハマユウの基本データ
花の名前 | ハマユウ |
学名 | Crinum asiaticum var. japonicum |
和名 | ハマオモト(浜万年青) |
英名 | Grand crinum lily |
科 | ヒガンバナ科 |
属 | ハマオモト属 |
原産地 | 日本、アジア |
開花期 | 7月〜9月 |
草丈/樹高 | 50~100cm |
「ハマユウ(浜木綿)」の名前は、神事に使った「木綿(ゆう)」が由来です。楮(こうぞ)の木の皮を蒸して水にさらし、白くした繊維を木綿と呼びました。浜に生える木綿に似た花の意味で、名づけられました。
学名の「Crinum」は、ギリシャ語で「crinon(ユリ)」が由来です。ハマユウの仲間のクリナムの花がユリに似ていることからつけられました。
学名の「asiaticum」は「アジアの」の意味、「japonicum」は「日本の」の意味です。
和名の「ハマオモト(浜万年青)」は、ハマユウの葉が厚く常緑でオモトに似ていることが由来です。「浜に生えるオモトに似た植物」の意味があります。
英名の「Grand crinum lily」は、欧米で一般的なクリナムがユリのように細長い花を咲かせるのに比べ、花が大きく開くことが由来です。「Grand(大きな、雄大な)」「crinum lily(クリナムの花)」で「大きな花を咲かせるクリナム」の意味です。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
ハマユウ | 紀伊半島南部、四国、九州など西日本の海岸を中心に自生する。花色は白で、花びらは細長い。主な開花期は夏で、夜間によい香りを放つ。 |
アフリカハマユウ | 大輪種で花色は白やピンクで開花期は初夏。ハマユウに次いでよく栽培されている種。日本には昭和初期に渡来。「インドハマユウ」の名で広く知られているが、正しい名前は「アフリカハマユウ」である。 |
クリナム | 熱帯・亜熱帯に広く分布。ユリに似た花を咲かせる。花色は、白、ピンク。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 3日 |
出回り時期 | 7月~9月 |
耐寒温度 | 0度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向を好む |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水はけのよい土を好む |
利用方法 | 鉢植、花壇 |
おわりに
ハマユウの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
万葉集に詠まれたり、江戸時代には栽培が盛んになるなど、日本では昔から愛されてきた植物です。宮崎県の県花のほか、多くの市町村の花として指定されています。
多年草ですが、寒さに弱く0度を下回ると枯れるため、自生するのは関東以南の温暖な地域のみです。海岸に自生するので、護岸工事による生育地域の減少が心配されています。
花は夕方から咲き始め、深夜に満開になります。夜に花が咲くのは、決まった種類のガによって受粉するからです。夜にガに見つけてもらうために、目立つ白い花を咲かせ、強い香りをさせています。
丈夫な植物ですので、温度に気を付ければ初心者にもおすすめです。1mくらいまで大きくなるため、鉢植にするときは大きめの鉢を用意しましょう。
別れを意味する花言葉がありますので、注意が必要です。プレゼントにするときには自分の伝えたい花言葉をカードに添えて贈ってはいかがでしょうか。