ランの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ラン |
学名 | Orchidaceae |
主な花言葉(日本) | 美しい淑女、優雅 |
主な花言葉(海外) | 愛情、美、上品、優雅、美しい淑女 |
誕生花 | 1月13日、10月14日、11月24日、12月23日(カトレア) 1月17日(コチョウラン) 1月14日、1月17日、11月7日、12月18日(シンビジウム) |
開花期 | 周年(種類によるため) |
花名は『ランの塊茎(地中にある茎の一部が養分を蓄え肥大したもの)が睾丸に似ている』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ランの色別の花言葉
色可憐色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 幸福が飛んでくる(コチョウラン)、美しい淑女 | 幸福が飛んでくる(コチョウラン) |
ピンク | あなたを愛してます(コチョウラン) | 純粋な愛(コチョウラン) |
紫 | 優美な貴婦人(カトレア) | 優美な貴婦人(カトレア) |
赤 | 飾らない心(シンビジウム) | 飾らない心(シンビジウム) |
花言葉の由来(日本)
「ラン」とは、ラン科に分類されている植物全般のことを指しています。そのため、700属以上15000種もの種類が存在しているんです。
ラン科の花それぞれに花言葉が存在しているのですが、実はラン全般の花言葉もある、ということですね。
花言葉の「美しい淑女」や「優雅」というのは、ランの美しさと気品を併せ持つ花姿を示して付けられました。
花言葉のある名言(日本)
女性の優雅は容貌の美よりもさらに有力である。
ーウィリアム・ハズリット(作家)
花言葉の由来(海外)
「ラン」と言えば有名な品種はいくつかあげられるかと思うのですが、ここではコチョウランという品種について紹介したいと思います。
これには花姿が蝶が優雅に舞っているように見えたことからこの花の名前がつけられたそうですよ。
そんなコチョウランには「幸福が飛んでくる」や「純粋な愛」という素敵な花言葉が付けられています。どちらもコチョウランの花姿から付けられたぴったりのものですよね。
花言葉のある名言(海外)
幸福は一夜遅れてやってくる。
ー太宰治(小説家)
ランの基本データ
花の名前 | ラン |
学名 | Orchidaceae Cattleya spp.(カトレア) Phalaenopsis aphrodite(コチョウラン) Cymbidium spp.(シンビジウム) |
和名 | 蘭 |
英名 | Orchid |
科 | ラン科 |
属 | カトレア属(カトレア) ファレノプシス属(コチョウラン) シュンラン属(シンビジウム) |
原産地 | 南極を除くすべての大陸の熱帯~亜寒帯 |
開花期 | 周年(種類によるため) |
草丈/樹高 | 20~60cm(カトレア) 10~100cm(コチョウラン) |
和名の蘭とは、この漢字自体に「良い匂いを閉じ込める」という意味があるんです。そのため、いい香りをもつラン科の植物に使われるようになりました。
ランの英名のOrchid(オーキッド)とは、ギリシア語の「orchis(睾丸)」という言葉が語源となっていて、ランの茎の一部である塊茎が睾丸に似ていたことが由来となっています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
カトレア | 肉厚の葉とバルブと呼ばれるやや太った茎をもつ洋ラン。 花の色が鮮やかで、香りもよいものが多い。 |
コチョウラン | 花はラン科植物のなかでも非常に長もちし、2~3か月間楽しむこともできる。 |
シンビジウム | 東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ラン。 |
保存方法
タイプ | 多年草(カトレア、コチョウラン、シンビジウム) |
花持ち期間 | 7~10日程度(カトレア) 10日~15日程度(コチョウラン) 14~30日程度(シンビジウム) |
出回り時期 | 周年 |
耐寒温度 | 5℃(カトレア、シンビジウム) 18℃(コチョウラン) |
耐寒性 | 弱い(カトレア、コチョウラン、シンビジウム) |
耐暑性 | 強い(カトレア、コチョウラン、シンビジウム) |
日照 | 1年を通して日当たりのよい場所(カトレア) 冬は室内の暖かい場所で、春の終わり(5月下旬)から秋の初め(9月下旬)までは戸外 強い日光を嫌うため、夏は夏は40~50%の遮光ネットの下、冬は直射日光の当たらない明るめの場所(コチョウラン) 年間を通して日当たりがよく、より長く日光に当たる場所(シンビジウム) |
耐雨性 | 普通(カトレア、シンビジウム) 弱い(コチョウラン) |
土質 | 水ゴケで素焼き鉢に植えるのが一般的(カトレア) 水ゴケ、洋ラン用バーク、ヤシ殻チップをそれぞれ単体で使用する(コチョウラン) ミックスコンポスト(バーク、軽石などを混合したもの)やバーク単体(シンビジウム) |
利用方法 | 鉢植え、庭植え |
おわりに
ランの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
ランの種類はとても多く、ラン科の植物を調べていると1日では足りないほどです。
今回紹介した種類はほんの一部なので、興味が湧いた方はほかの種類もぜひ調べてみてくださいね。