アカネの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | アカネ |
学名 | Rubia argyi |
主な花言葉(日本) | 私を思って、媚び |
主な花言葉(海外) | 誹謗、冤罪 |
誕生花 | 9月16日、9月22日 |
開花期 | 8月〜9月 |
花名は『アカネの根から取れる染料の色』が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
アカネの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
赤 | 媚び、傷 | 中傷、誹謗 |
黄 | 不信 | 異端、裏切り |
白 | 私を思って | 冤罪、デマ |
花言葉の由来(日本)
アカネは、古くから日本に自生している野草です。
ツタをはわせ、周りの植物に寄り添う様があたかも他人に「媚び」を売っているように見えることから、マイナスなイメージが多い花言葉たちが生まれました。
また、アカネといえば茜雲やアキアカネ(赤とんぼ)のように、夕焼けの赤やオレンジ色を想像しますよね。
ただ、実際は「淡い黄緑色」をした小ぶりな花。茜色とはかけ離れていることから、「遠くから私を思ってよ!」という花言葉も生まれたようです。
他にも目を引くのは「傷」の花言葉でしょうか。こちらは、古くからアカネの根を煎じた薬に由来しており、傷口の血止めという意味があります。
ちなみに失恋の心の傷を癒すという使い方は無いようです……
花言葉のある名言(日本)
私は、名士だからといって威張りちらす人たちも、有名人だからといって(有名人に)媚びへつらう連中も大嫌いだ。
ーウォルト・ディズニー(実業家)
花言葉の由来(海外)
日本語では真っ赤な嘘といいますが、西洋では「異端」や「裏切り」といった意味が黄色に込められています。
アカネには、薄緑色の花びらの中に黄色の雄しべが隠れているように見えるために生まれたのでしょう。
実はアカネの根、羊が好んで食べるものなんですよね。
群れをなし、気の弱いイメージの羊の口の周りが真っ赤な血に染まっているように見えて、肉食と疑われたことから「冤罪」「デマ」の花言葉もつけられたのです。
花言葉のある名言(海外)
いつの時代も変わり者が世の中を変える。異端者を受け入れる器量が武将には必要である。
-織田信長(武将)
アカネの基本データ
花の名前 | アカネ |
学名 | Rubia argyi |
和名 | アカネ(茜) |
英名 | madder |
科 | アカネ科 |
属 | アカネ属(つる性) |
原産地 | 中国、朝鮮半島、台湾、日本 |
開花期 | 8月〜9月 |
草丈/樹高 | 1~3m ほかの植物にからまって生長 |
和名の由来は、「赤根」の意味で赤い根を持つことにちなみます。
学名の由来は、ラテン語の「ruber(赤)」を語源として、根から取れる染料の色に由来すると言われています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
和アカネ | 小ぶりな淡い黄緑色の花をたくさんつけ、つる性で他の植物に絡まって生長する。 葉は、ハートの形に似てかわいらしいが茎や葉の裏側に小さな棘がある。 「虫えい」という虫こぶができ、中の繭状のものの中に虫が入っていることもある。 古くから草木染として用いられてきた。 |
西洋アカネ | 和アカネと比べ茎が太く全体的に大きく花の色も含め緑色が濃い。 和アカネ同様に染料として用いられ、やや濃い赤に染色される。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 夏から秋にかけて一本の茎の両端から小さな花が次々に咲いていきます |
出回り時期 | 苗は、通年 |
耐寒温度 | 5℃くらい 冬は地上部は枯れて越冬します |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 半日陰 |
耐雨性 | 水気を好む |
土質 | 山野草の土、水持ちのいい土 |
利用方法 | 草木染の材料として、たくさん育てている人もいます また、家の周りの生け垣や塀に這わせて小さな黄緑色の花を楽しむこともできます |
おわりに
アカネは、あまり好ましくないイメージの花言葉ばかり並んでるかもしれません。
しかし、名前の由来となった根から取れる色で染めた布は、昔から高貴な人が身に着ける冠位十二階の二位の色とされ、装束として用いられてきました。
一方で様々な身分の人が詠んだ万葉集の中にも、紫や朝日の枕詞として「あかねさす」が使われている歌がいくつもあります。
代表的なものに「あかねさす 紫野行き 標野行き …」という和歌があります。
何度も耳にしたことのある『アカネ』、実際の花の色と違うことに驚いた人も多かったのではないでしょうか。
アカネの花言葉やその由来、基本データのご紹介でした。