スイセンの花言葉と由来

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スイセンの主な花言葉は、下記のとおりです。

花の名前スイセン
学名Narcissus spp.
主な花言葉(日本)うぬぼれ、自己愛
主な花言葉(海外)自己愛、自己中心、報われぬ恋
誕生花黄…1月2日、4月3日
白…1月3日、1月13日
開花期12月〜4月

花名は『水辺で咲く姿を仙人にたとえた』ことが由来です。

以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。

スイセンの色別の花言葉

日本海外(西洋など)
神秘報われぬ恋、私を愛して
もう一度愛してほしい、私のもとへ帰って自己愛、自己中心

花言葉の由来(日本)

スイセンというと、見た目が可憐で美しく、香りも素敵なお花です。

そんなスイセンの花言葉が、「自己愛」や「うぬぼれ」などのマイナスなイメージを持つ花言葉なのは不思議ですよね。

それは、ギリシャ神話のナルキッソスのお話に由来します。ナルキッソスはとても美しい容姿だったのですが、女性を誰も受け入れず、その恋が叶わない苦しみから自害してしまう人もいたほどです。

それに激怒した女神ネメシスは、ナルキッソスに自分以外を愛せなくなる呪いをかけたのです。

ナルキッソスは湖の水面に映る自分に恋をし、その叶わない苦しみを抱えたまま衰弱死。その思いが、やがてスイセンになったといわれています。

花言葉のある名言(日本)

家族への愛は自己愛と同じである。したがって罪を犯すことの動機となるにせよ、その弁解にできるものはない。

ーレフ・トルストイ(小説家)

花言葉の由来(海外)

海外のほうでは、失恋を意味する言葉のほうも印象的ですね。これも、日本の花言葉の由来に書いた話がもとになっています。

水面に映る自分の姿に恋をしてしまったナルキッソスや、ナルキッソスに恋をした女性たち。その報われない恋に対して「私を愛して」や、そのまま「報われない恋」がつけられました。

水面に向かってうつむくように咲いているスイセンを見ていると、ナルキッソスが水面を衰弱死するまでずっと見ていた様が思い浮かびますね。

花言葉のある名言(海外)

報いられぬ恋は、霜にうたれてしおれた樹木に似ている。

ーロペ・デ・ベガ(劇作家)

スイセンの基本データ

花の名前スイセン
学名Narcissus spp.
和名水仙
英名Narcissus
ヒガンバナ科
スイセン属
原産地スペイン、ポルトガル、地球海沿岸、北アフリカ
開花期12月〜4月
草丈/樹高10~50cm

和名のスイセンは、実は中国古典に由来します。古典の中にある、

「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という」

と記されていることから、水辺に咲く姿を仙人に例えられたものだといわれています。

学名のNarcissus(ナルシサス)は、前述しましたが神話のナルキッソスの話に由来します。

スイセンは、ナルキッソスを象徴するお花だという事がよく分かりますね。

主な花の種類

種類名特徴
ニホンズイセンニホンズイセンという名をもつが、原産地は地中海沿岸。福井県の県花にもなっている。
ラッパスイセンラッパスイセンの花は黄色でコップのような花冠が花びらよりも長く、ラッパのように突き出ている。
クチベニズイセンスイセンの中でも特に清楚な姿でとても香り高い花。

保存方法

タイプ多年草
花持ち期間3~7日程度
出回り時期10月~4月
耐寒温度-10℃
耐寒性強い
耐暑性―(休眠中)
日照日当たりの良い場所
耐雨性強い
土質水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土
粘土質の土壌よりも砂質土壌を好む
利用方法庭植え、鉢植え

おわりに

スイセンの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。

スイセンには毒があることも有名だと思います。全草有毒なのですが、特に鱗茎(りんけい)には、リコリン(催吐作用がある)などの毒を多く持ちます。

とはいえ、スイセンは初心者にもとても育てやすいお花でもあります。毒成分に気を付けて育ててみるのもいいですね。

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