シャクナゲの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | シャクナゲ |
学名 | Rhododendron subgenus Hymenanthes |
主な花言葉(日本) | 警戒、危険、威厳、荘厳 |
主な花言葉(海外) | 危険、用心、注意する |
誕生花 | 2月20日、5月8日 |
開花期 | 4月〜5月 |
花名は『中国の花、石南花』が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
シャクナゲの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
ピンク | 威厳 | 危険 |
赤 | 荘厳 | 用心 |
白 | 危険 | 注意する |
黄 | 警戒 | あなたを忘れない |
オレンジ | 品格のある美しさ | あなたが一番美しい |
紫 | 不老長寿 | 優雅、高貴 |
花言葉の由来(日本)
ピンク、赤の「威厳」「荘厳」の花言葉は、シャクナゲが高い山の奥に生えていたことが由来です。手に入れるのが大変で、誇り高く咲くその美しい姿に気高いイメージを抱いたのでしょう。
白、黄の「危険」「警戒」の花言葉。花の色に限らずシャクナゲの葉には毒があります。口に入れると中毒症状が起きることから、気を付けるようにと言う意味だと言われています。
オレンジの「品格のある美しさ」の花言葉は、シャクナゲの凛とした花の美しさが由来です。高い場所でこちらを見下ろすように咲く姿を、上品な貴婦人のように見たのではないでしょうか。
紫の「不老長寿」の花言葉は、シャクナゲに薬の効き目があると思われていたのが由来です。しかし本当は葉に毒があり、薬として使うことはできません。
花言葉のある名言(日本)
威厳とは、名誉を得ているという事ではなく、名誉に値するという事から成る。
ーアリストテレス(哲学者)
花言葉の由来(海外)
ピンク、赤、白の「危険」「用心」「注意する」の花言葉は、シャクナゲに毒があることが由来です。
黄の「あなたを忘れない」の花言葉は、葬儀に黄色や白の花を飾ることに由来します。アメリカでは黄色のシャクナゲはお葬式で使われる花です。花言葉はネガティブな意味ではなく、故人を忘れないというポジティブな意味で使われているようです。
オレンジの「あなたが一番美しい」の花言葉は、シャクナゲの花の姿が由来です。「花木の帝王」と言われる品のある美しさが、ほかの何よりも一番だ、の意味になったのでしょう。
紫の「優雅」「高貴」の花言葉は、紫のシャクナゲが王族や貴族の象徴と言われていることが由来です。
花言葉のある名言(海外)
用心は人生を安泰にするが、人生を必ずしも幸せにするとは限らない。
ーサミュエル・ジョンソン(詩人)
シャクナゲの基本データ
花の名前 | シャクナゲ |
学名 | Rhododendron subgenus Hymenanthes |
和名 | 石楠花 |
英名 | Rhododendron、Rhododendron metternichii |
科 | ツツジ科 |
属 | ツツジ属 |
原産地 | アジア |
開花期 | 4月〜5月 |
草丈/樹高 | 50cm~5m |
和名にもなっているシャクナゲ(石楠花)の名前は、漢名「石南花」を日本語読みして「しゃくなんげ」と読んだのが由来です。ただ、中国の石南花は別のバラ科の植物だそうで、勘違いでつけられた名前なのだそうです。
また、シャクナゲの幹が曲がって生え、一尺(約30cm)もまっすぐな物がないことから、「尺なし」から「しゃくなげ」になったという由来もあります。
他にも、癪(しゃく)に効く薬として使われたなど、いくつかの由来があります。実際にはシャクナゲには毒があり、薬としての効き目はありません。
英名にもなっている学名の「Rhododendron」は、ツツジ科の植物につけられる名前です。ギリシア語の「rhodon(赤、バラ)」と「dendron(木)」で、「赤いバラのような花を咲かせる木」の意味です。
学名の「subgenus」は亜種、「Hymenanthes」はシャクナゲで、「シャクナゲの亜種」の意味です。Hymenanthesがどうしてシャクナゲの意味なのか調べましたが、わかりませんでした。
英名の「metternichii」は、オーストリアの首相で植物採集家だった、メッテルニヒ公が由来です。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
プレジデント・ルーズべルト | 葉に黄色の斑が入る。花は大輪、白と赤紫の咲き分け。5月中旬開花。白と赤紫の咲き分け。耐暑性あり |
モーニング・マジック | ヤクシマシャクナゲの交配種。樹高80cmほどで、株は横に広がる。蕾は薄いピンクで、開くと白くなる。栽培は容易。5月中旬開花。 |
アニナ・ローズ・ホイットニー | 濃い紅色の花を付ける。枝や葉に茶色の毛がはえる。花付きは良い。 |
ジーン・マリー・ド・モンタギュー | 古くから栽培されている。赤い大輪の花が咲く代表品種。育てやすい。5月中旬開花。 |
マダム・マッソン | 丈夫な品種で、古くから日本でも栽培されている。「清涼殿」の名前で呼ばれることもある。黄色い斑点が入る、さわやかな白花。5月中旬開花。 |
保存方法
タイプ | 低木、高木 |
花持ち期間 | 1週間 |
出回り時期 | 4月~5月 |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
日照 | 屋外の日当たりのよい場所から半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水はけ、水持ちのよい酸性土壌 |
利用方法 | 庭木・花木 |
おわりに
シャクナゲの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
シャクナゲは種類も多く、同じツツジ科のツツジやサツキと間違えやすい植物です。ツツジやサツキと比べ、花が大きく豪華なのが特徴で、上品な姿が楽しめます。
ワシントン州の州花に指定されています。1,000種類以上のたくさんの品種があり、海外でも人気のある植物です。
園芸用に改良された品種は大きくならず、育てやすいので、初心者にもおすすめです。ただし毒がありますので、小さなお子さんやペットを飼っているご家庭ではご注意ください。
また、良い意味と悪い意味の花言葉があります。プレゼントにするときには良い意味の花言葉をカードに添えて贈りましょう!