ショウブの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ショウブ(ハナショウブ) |
学名 | Iris ensata |
主な花言葉(日本) | 心意気、優しさ、純粋 |
主な花言葉(海外) | 純粋さ、嬉しい知らせ |
誕生花 | 6月8日 |
開花期 | 6月〜7月 |
花名は『ショウブに葉が似ていて、美しい花を咲かせる』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ショウブの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 純粋、優しさ | 純粋さ |
ピンク | 優しさ | あなたを大切にします |
青紫 | 心意気、情熱 | 嬉しい知らせ |
黄 | 幸せをつかむ | 情熱 |
花言葉の由来(日本)
ショウブは5月5日、端午の節句のいけばなとしてよく飾られる花。もとより端午の節句は、家の跡継ぎとして生まれた男の子が無事成長し、一族が繁栄することを願う行事でした。
「ショウブ」の音が武を重んじる「尚武」と同じであることから、端午の節句は「尚武の節句」「菖蒲の節句」として武家の間で盛んに祝われるようになったといいます。
ショウブがスッと葉や茎を伸ばして咲く姿は、武士の凛とした風格と芯を感じさせます。「心意気」という花言葉は、そんな武士の姿が由来だったのですね。
花言葉のある名言(日本)
心意気と不屈さと精神を持ってやり続ければなんでも成し遂げられる。
ーマイルス・デイヴィス(トランペット奏者)
花言葉の由来(海外)
ショウブの英名である「iris」はギリシャ神話の女神イリスが由来です。女神ながら天使の羽をもつ美しい姿は、優雅に花開くショウブの姿にも重なります。
虹の女神イリスは天と地を行き来し、オリュンポスの神々の意思を人間に伝えるメッセンジャー。この神話から、イリスにちなんで「嬉しい知らせ」という花言葉がつけられました。
花言葉のある名言(海外)
悪い知らせは、時間は飛んでいくということだ。良い知らせは、あなたが、そのパイロットだということだ。
ーマイケル・アルッシュラー(講演家)
ショウブの基本データ
花の名前 | ショウブ(ハナショウブ) |
学名 | Iris ensata |
和名 | 花菖蒲、玉蝉花 |
英名 | Japanese iris |
科 | アヤメ科 |
属 | アヤメ属 |
原産地 | 日本、中国北部、ロシア |
開花期 | 6月〜7月 |
草丈/樹高 | 50~100cm |
ただ「ショウブ」「菖蒲」と呼ばれることの多いハナショウブですが、実は「ショウブ」と「ハナショウブ」は全く別の植物。
「ショウブ」は菖蒲湯に使われるサトイモ科の植物で、「香菖蒲(かおりしょうぶ)」とも呼ばれます。ショウブも花は咲きますが、ドクダミの花のような地味で目立たないものです。
学名のirisはギリシア語で「虹」「虹の女神イリス」、ensataは「剣形の」という意味です。「虹」の意味はアヤメ科の花が様々な色の花を咲かせることに由来しています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
江戸系 | 花びらは3枚の「三英咲き」が多い。菖蒲園に群生させる目的で品種改良が盛んに行われたため、品種数が豊富で育てやすい。 |
伊勢系 | 三英咲き。花弁のふちが波打つ、ちりめん状になるなどの特徴がある。 |
肥後系 | 大きな6枚の花びらの「六英咲き」。江戸系の品種を肥後(現在の熊本県)で室内用に品種改良したものがはじまりで、草丈が低い。鉢植えに向く。 |
黄色系 | 別種のキショウブとの交配で生まれた、花びらが黄色の品種。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 1~3日 |
出回り時期 | 5~6月(切り花、苗) |
耐寒温度 | -5 ℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 強い |
耐雨性 | 強い |
土質 | 草花向け培養土 |
利用方法 | 鉢植え、地植え |
おわりに
「あなたを幸せにします」「幸せをつかむ」など、頼もしい花言葉も持ち合わせているショウブ。すっくと上品に咲く様子を見ていると、こちらも背筋を伸ばしたくなります。
切り花としての寿命は短めですが、江戸時代から庶民に親しまれてきただけあって全国各地に菖蒲園の名所があります。切り花を飾り終わったあとも、群生する姿を楽しんでくださいね。