ツツジの花言葉と由来

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ツツジの主な花言葉は、下記のとおりです。

花の名前ツツジ
学名Rhododendron
主な花言葉(日本)恋の喜び、節度
主な花言葉(海外)禁酒、体を大切に、女性らしさ
誕生花5月7日
開花期4月〜5月

花名は『花が連なり、続いて咲く』ことが由来です。

以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。

ツツジの色別の花言葉

日本海外(西洋など)
初恋純粋さ、抑制
燃える想い情熱
ピンク恋の喜びロマンス
美しい人高貴さ、友情

花言葉の由来(日本)

ツツジは日本人に古くから愛されてきた植物で、奈良時代に編纂された万葉集の歌の中にも登場します。春先に瑞々しい花と葉を芽吹かせる様子から、ツツジは桜と並んで「若く美しい女性」を象徴する花でした。

また、世界でも稀に見る園芸ブームが巻き起こった江戸時代には品種改良が盛んに行われ、人々はこぞってツツジを育てています。中でも人気だったキリシマツツジは、平和が続いた江戸時代、手柄をあげられなくなった武士が内職として栽培し始めたものなのだとか。

時代も身分も問わず、可愛らしい女性のように愛されてきたツツジには「恋の喜び」など、恋愛に関係する花言葉が多くつけられています。

花言葉のある名言(日本)

恋の喜び愛することある。人は相手起こさせる情熱よりもみずから感じる情熱によっていっそう幸福なる

ースタンダール(小説家)

花言葉の由来(海外)

ツツジは海外で「Azalea」と呼ばれ、日本と同様に恋を表す花言葉もつけられていますが、花全体の花言葉として「禁酒」「節度」というものもあります。

これは、「Azalea」が「乾燥」を意味するギリシャ語の「azaleos」に由来するため。実際、ツツジは水はけがよく乾燥した土地を好みます。

このあまり水を欲しがらない性質から、「禁酒」というユニークな花言葉がつけられたのですね。

花言葉のある名言(海外)

「ちょっと一杯」などという一杯はない。

ーアレン・カー(会計士)

ツツジの基本データ

花の名前ツツジ
学名Rhododendron
和名躑躅
英名azalea
ツツジ科
ツツジ属
原産地日本・中国
開花期4月〜5月
草丈/樹高50cm~2m

和名の漢字「躑躅」は音読みで「テキチョク」と読み、本来は「行きつ戻りつする」または「躍り上がる」という意味の言葉。

ツツジにこの漢字があてられた理由としては、「その美しさに思わず人々が立ち止まったり、戻ったりするから」「羊がその葉を食べると死んでしまうため、見つけると飛び上がって逃げるから」などと諸説あるようです。

また「つつじ」という訓読みの音の由来も、その花が連なって続いて咲くことから「ツヅキサキギ(続き咲き木)」とする説、花が筒状であるからとする説、など複数あります。

学名のRhododendronは、ギリシャ語の「rhodon(バラ)」と「dendron(樹木)」を合わせた「バラ色の木」という意味。鮮やかで瑞々しい花・葉をつける様子が、西洋のバラの様に見えたからでしょうか。

主な花の種類

種類名特徴
大紫江戸時代中期に作出された園芸種。大輪で赤紫色、丈夫なため街路樹として植えられる。
江戸キリシマ鹿児島の交雑種が起源とされる。江戸時代に下級武士によって栽培され、人気を博した。
ヤマツツジ日本全国に分布する野生種。花色は橙色から朱色で、4月~6月に開花する。
ミヤマツツジムラサキヤシオとも。花色は赤紫色で、本州の中部以北~北海道に分布する。
ミツバツツジ花色は紫色で、花が葉より先に開く。関東~近畿地方に分布する。

保存方法

タイプ樹木
花持ち期間3~4日
出回り時期2~5月
耐寒温度-10℃
耐寒性強い
耐暑性強い
日照日当たりの良い場所
耐雨性強い
土質腐植質に富んだ水はけの良い土
利用方法切り花、地植え、鉢植え

おわりに

街路樹としても馴染みの深いツツジ。子供のころ、その蜜を吸って遊んだという方も多いのではないでしょうか。

暑くなり始める前の春先に可愛らしく咲く姿は初恋のうきうきした気持ちを思い起こさせますが、何事も慎みが大切。慎み深いツツジに倣って、蜜をもらうのもお酒も控えめにしておきましょう。

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