キイチゴの主な花言葉は、下記のとおりです。
| 花の名前 | キイチゴ |
| 学名 | Rubus |
| 主な花言葉(日本) | 愛情、謙遜 |
| 主な花言葉(海外) | 羨望、後悔 |
| 誕生花 | 2月27日、3月4日 |
| 開花期 | 3月〜5月 |
花名はいわゆる「苺」と区別され『木になる苺』という意味がが由来となっています。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
キイチゴの色別の花言葉
| 色 | 日本 | 海外(西洋など) |
|---|---|---|
| 白 | 謙遜、尊重される | 幸福な家庭 |
| ピンク | 愛情 | 羨望、後悔 |
花言葉の由来(日本)
「愛情」の花言葉は、キイチゴがもたらす自然の恵みや、”生き物の世界そのもの”が由来と思われています。
白やピンクの可憐な花は、ミツバチを呼び寄せます。“ベビーハンズ“と呼ばれる、その名の通り赤ちゃんの手のような形の葉は、驚くことに鹿の好物となっています。
もちろん果実の一種は『ラズベリー』でもあり、人間のみならず、キツネや小鳥もその豊富な栄養を欲しているのです。
また、キイチゴの実を取ろうと青々とした枝をよく見てみると……なんとヘビが丸まって隠れていることがあります。驚いて手をひっこめたその先で、実をついばみに、やってくる鳥を狙っているのです。
このように、蜜や実だけではなく、隠れ場所となる枝にまでたっぷりの「愛情」が詰まっているのがキイチゴなんです。
花言葉のある名言(日本)
人生最大の幸福は一家の和楽である。円満なる親子、兄弟、子弟、友人の愛情に生きるより切なるものはない。
ー野口 英世(医学博士)
花言葉の由来(海外)
海外の花言葉については、こんな残念な花言葉も紹介します。
キイチゴを庭にたくさん植えてみたのは、いいけれど……想像もしていなかった繁殖力に「後悔」しますよ、という意味です。
夏から秋にかけての甘酸っぱい実の収穫は、嬉しい限り。ところがキイチゴの棘のある丈夫な枝が庭いっぱいに浸食してくることが、多くのガーデナーの悩みの種になっているようです。
根も深く掘り起こすのも一苦労なので、少し気を許すとお気に入りの庭が大変なことに……ましてや子供たちの手が届く高さに、おやつがあるようなものです。
可愛い花と美味しい実に隠れて、ツルや葉っぱにまで棘があるとは思いもよらず、「痛い」おやつになってしまいかねません。
花言葉のある名言(海外)
何も後悔することがなければ、人生はとても空虚なものになるだろう。
ーゴッホ(画家)
キイチゴの基本データ

| 花の名前 | キイチゴ |
| 学名 | Rubus |
| 和名 | 木苺(キイチゴ) |
| 英名 | Bramble |
| 科 | バラ科 |
| 属 | キイチゴ属 |
| 原産地 | ヨーロッパ、アジア |
| 開花期 | 3月〜5月 |
| 草丈/樹高 | 50㎝~100㎝ |
和名の「木苺」は、庭木としても栽培される大きな”木になる苺”の意味で、いわゆる草花の苺とは区別されます。
学名の「Rubus」は、ラテン語の(ruber-赤)を意味する”赤い実”が由来です。
主な花の種類
| 種類名 | 特徴 |
|---|---|
| クマイチゴ | 花弁と花弁の間隔がある白い花を2~6個ほどつける。5月頃咲く。 |
| カジイチゴ | 棘が無い。白い花が上向きに咲く。4月頃咲き、黄色の実をつける。 ベビーハンズと呼ばれる赤ちゃんの手のような小さな葉をつける。 葉や枝は、華道やアレンジメント用に出荷される。 |
| クサイチゴ | 4cmほどの大きな白い花を上向きにつける。4月頃咲く。 |
| モミジイチゴ | 4月頃、伸びた枝先に白い花を1個つける。 葉がモミジに似て、黄色い実をつける。 |
| ナワシロイチゴ | 枝先に紅紫色の上向きの花をつける。 5月頃咲き、赤い実をつける。 |
保存方法
| タイプ | 落葉低木 |
| 花持ち期間 | 1週間~2週間 |
| 出回り時期 | 苗は通年 |
| 耐寒温度 | -5℃ |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 日照 | 日なた~半日陰 |
| 耐雨性 | やや弱い |
| 土質 | 水はけの良い土 |
| 利用方法 | 切り花、庭木、鉢植え |
おわりに
キイチゴの花言葉と基本データの紹介でした。
キイチゴとは、”木になる苺”全般を指し、ラズベリーやブラックベリーもキイチゴの種類であると考えられています。正確には、ラズベリーなどは、ヨーロッパ産を改良した品種であり、日本に古くから自生するものとは区別して紹介されている場合もあります。
それぞれを鉢植えにして食べ比べもいいですね。
棘の無いカジイチゴの葉をチューリップの花に添えて、ひそかな思いを込めた「愛情」の贈り物にしてみてはいかがでしょうか。


