アネモネの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | アネモネ |
学名 | Anemone coronaria |
主な花言葉(日本) | 君を愛す、はかない恋 |
主な花言葉(海外) | 期待、見捨てられる、見放される |
誕生花 | 1月22日、3月12日、3月13日、4月2日(白)、4月4日(赤)、4月6日 |
開花期 | 3月~5月 |
花名は、ギリシャ語で風を意味する「anemos」が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
アネモネの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
赤 | 君を愛す | 見捨てられた愛 |
白 | 希望、期待、真実 | 誠実 |
ピンク | 待望、待ち望む | はかない恋 |
紫 | あなたを信じて待つ | 悪から守る |
花言葉の由来(日本)
アネモネ全般の花言葉はマイナスのイメージがありますが、色別ではむしろプラスイメージの印象。
日本で花を送る場合は、自分の気持ちにあったアネモネに花言葉を添えてプレゼントすると、より気持ちが伝わるのではないでしょうか。
どんな色を送っても、基本的には大丈夫だと思います。
希望は風雨の夜に早くも朝紅をさす。
ー ゲーテ(ドイツ/詩人・小説家)
花言葉のある名言(海外)
「はかない恋」「見捨てられた」という花言葉は2つのギリシャ神話が由来だといわれています。そのうちの一つ、「アドニスの神話」をご紹介していきましょう。
女神アフロディーテの息子キューピッドが放った愛の矢が誤って彼女の胸に当たり、人間の美少年アドニスに夢中になってしまいます。彼女の恋人である戦いの神アレスは嫉妬に狂い、イノシシに化けてアドニスを襲いました。その結果、アドニスは絶命。
女神アフロディーテが悲しみのあまり、こぼした涙がアネモネの花になったのです。
また一説では、アドニスの流した血から咲いた花であるとも伝えられていますね。
悲しい物語がある花ですが、西洋では”悲劇”としてとらえるのではなく、プラス思考の愛情表現として花を送っているようです。花言葉一つとっても、日本との文化の違いを感じさせるところが面白いですね。
恋をしても賢くいるなんて不可能だ
ー フランシス・ベーコン(英国の哲学者・神学者・法学者)
アネモネの基本データ
花の名前 | アネモネ |
学名 | Anemone coronaria |
和名 | 紅花翁草、花一華、牡丹一華 |
英名 | Anemone、Windflower |
科 | キンポウゲ科 |
属 | イチリンソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ南部から地中海沿岸 |
開花期 | 2月〜5月 |
草丈/樹高 | 15~50cm |
和名では、紅花翁草(ベニバナオキナグサ)、花一華(ハナイチゲ)、牡丹一華(ボタンイチゲ)と呼ばれ、明治初期に到来してきました。じつは由来ははっきりしてないのですが、日本人ならではのセンスがうかがえますね。
学名のAnemone coronariaは、「花冠」という意味を持つ品種です。一般にアネモネといえば、このアネモネ・コロナリアを指しています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
モナリザ | 大きくて薄い花びらで、八重咲きをするのが特徴。 淡い色でやさしい雰囲気。 |
モナーク | 一重咲きが多いアネモネを、改良して作られたもの。 花びらは小さめで、赤、青、桃、白がある。 |
パンダ | 白い花びらで、中心部が黒になっていて、パンダを彷彿させるアネモネ。 |
アネモネ・セントブリッジ | ボリュームのある品種。 背が低く、観賞用として人気がある。 |
アネモネ・ポルト | 草丈が低めで、株のまとまりがよい人気の品種。 直径5~8cm位の一重の花を咲かせる。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 5日~7日 |
出回り時期 | 11月~4月 |
耐寒温度 | 5℃~20℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
日照 | 日なた |
耐雨性 | 弱い |
土質 | 水はけのよい砂質上 |
利用方法 | 鉢植え、庭植え、切花 |
おわりに
アネモネの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
アネモネは100種類以上もあり、新しい品種も出てきています。カラーバリエーションも豊富なので、
- 室内で鑑賞用に楽しむ
- 花壇に植える
- アクセサリーにする
など、様々な用途で楽しむことができますよ。
ちなみに、アネモネには少しだけ毒性もあります。茎を折った際に出る汁や、園芸時には注意が必要ですが、市場に出回っている品種であれば、だいたい大丈夫でしょう。
西洋の花言葉だったり、毒性があったりと怖い面もありますが、裏をかえせば神秘的な花であるともいえるのではないでしょうか。
アネモネが出回るのは冬から春にかけてです。花屋さんで、ぜひお気に入りのアネモネ・カラーを見つけてくださいね。