サギソウの花言葉と由来

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サギソウの主な花言葉は、下記のとおりです。

花の名前サギソウ
学名Pecteilis radiata
主な花言葉(日本)無垢、繊細、夢でもあなたを想う
主な花言葉(海外)
誕生花8月13日、8月21日
開花期7月〜9月

花名は『花の形が鳥のサギに似ている』ことが由来です。

以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。

サギソウの色別の花言葉

日本海外(西洋など)
無垢、繊細、夢でもあなたを想う

花言葉の由来(日本)

サギソウはシラサギのように真っ白な花が特徴的で、色が持つ「無垢」というイメージがついたものと考えられます。

また、羽のように広がり細かく先の分かれた花弁からは「繊細」さを感じること間違いなしです。

そんなサギソウにも歴史上の逸話が存在します。

吉良頼康に嫁いだ常盤姫は、運よくすぐに子宝に恵まれ、彼から大変愛されていました。しかし、それを妬んだほかの側室たちによって悪いうわさを流され、吉良頼康もそれを信じてしまったのです。

悲しんだ常盤姫は自身の死をもって潔白を証明しようと、飼っていたシラサギを連れて山奥へと入ります。

シラサギは姫を助けようと常盤姫の実家のある方角へと羽ばたきますが、狩りをしていた吉良頼康によって撃ち落されてしまいました。

撃ち落されたシラサギの足に、手紙がついていることに気が付いた吉良頼康はその手紙を読みます。それは常盤姫の遺書。

吉良頼康は慌てて山奥へ向かった常盤姫を追いかけますが、見つけたときにはお腹の子供もろとも、すでにこと切れていたのです。

悲しむ彼をよそに、シラサギが撃ち落された地には、羽ばたくシラサギそっくりの花が咲くようになった……

これが、サギソウだったと言われています。

このように深くも悲しいお話が残ることから「夢でもあなたを想う」といった花言葉が生まれたのかもしれませんね。

なお、日本近辺の品種であるため、海外の花言葉はありません。

花言葉のある名言(日本)

我々みな純粋無垢に生まれ、助言により汚染される。

ーヘンリー・デイヴィット・ソロー(思想家)

サギソウの基本データ

花の名前サギソウ
学名Pecteilis radiata
和名サギソウ
英名White eaglet flower
ラン科
サギソウ属
原産地日本
開花期7月〜9月
草丈/樹高10㎝~60㎝

シラサギに似た花をつけることからサギソウと名がついたお話はしましたが、実は英名でも「シラサギの花」という意味の名前がついています。

学名はラテン語で「手綱」「革ひも」が由来ではないかと言われています。

主な花の種類

種類名特徴
天の川黄色の散り斑が入る園芸品種。小型。
玉竜花とても大きく育つ園芸品種。

保存方法

タイプ多年草
花持ち期間10日程度
出回り時期
耐寒温度0℃
耐寒性普通
耐暑性強い
日照日向
耐雨性普通
土質保水性の良い土を好む
利用方法花壇、鉢植え

おわりに

サギソウの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データの紹介でした。

実はサギソウの逸話は、現在の東京都世田谷区が舞台です。しかし、湿地を好むサギソウが自生できる環境が残っていないため、残念ながら都内には残っていません。

園芸用の品種として流通しているものはありますが、野生では絶滅が危惧されています。見かけたら奇跡!という感じですね。

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