スカビオサの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | スカビオサ |
学名 | Scabiosa |
主な花言葉(日本) | 私はすべてを失った、未亡人 |
主な花言葉(海外) | ー |
誕生花 | 4月26日、6月30日 |
開花期 | 4月〜10月 |
花名は『皮膚病に効く』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
スカビオサの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
紫 | 私はすべてを失った、未亡人 | ー |
青 | 悲しむ花嫁、朝の花嫁 | ー |
白 | 不幸な愛 | ー |
ピンク | 悲哀の心 | ー |
黄 | 再起 | ー |
赤 | 感じやすい心 | ー |
花言葉の由来(日本)
スカビオサの花言葉は海外由来のものが日本でも使われています。
紫や青の、「私はすべてを失った」「未亡人」「悲しむ花嫁」は、西洋で夫を亡くした女性に青や紫のジギタリスの花束を贈る風習が由来です。
青の「朝の花嫁」は、アメリカのお花屋さんがつけた花言葉が由来。「悲しむ花嫁(mouring bride)」では花を売りづらいと考えた花屋さんが、発音が似た言葉「朝の花嫁(morning bride)」に変えてお店に置いたと言われています。
白、ピンク、赤の「不幸な愛」「悲哀の心」「感じやすい心」の花言葉は、西洋の片思いの伝説が由来です。若者を治療した娘が片思いをしますが、若者は別の女性と結婚してしまい、娘は死んでしまいます。かわいそうに思った神様が娘をスカビオサにしたのだそうです。
黄の「再起」の花言葉は、スカビオサが毎年花を咲かせる多年草であることが由来ではないでしょうか。
花言葉のある名言(日本)
経験とは、人々が自分の愚行と悲哀に与える名前である。
ーアルフレッド・ド・ミュッセ(フランスの作家)
スカビオサの基本データ
花の名前 | スカビオサ |
学名 | Scabiosa |
和名 | セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)、リンボウギク(輪鋒菊) |
英名 | pincushion flowers |
科 | マツムシソウ科(スイカズラ科) |
属 | マツムシソウ属(スカビオサ属) |
原産地 | ユーラシア、南アフリカ |
開花期 | 4月〜10月 |
草丈/樹高 | 10~100cm |
「スカビオサ」の花名は、学名の「Scabiosa」が由来。ラテン語で「疥癬(かいせん)」という皮膚病を意味し、スカビオサが疥癬に効果のある薬だと思われていたことからつけられました。
和名の「セイヨウマツムシソウ」は、日本固有のマツムシソウが9月から10月ごろに咲くことが由来です。「松虫のなくころに咲く花」の意味です。
また、実の形が「松虫鉦(まつむしがね)」という仏具に似ている、という説もあります。
現在流通しているマツムシソウはほとんど海外から来たものです。日本古来の種と区別するため「セイヨウマツムシソウ」と呼ばれ、春から秋まで様々な時期に花をさかせます。
和名の「リンボウギク(輪鋒菊)」は、家紋の「輪鋒」に似た花を咲かせる菊、の意味です。実際には菊ではありませんが、似ているために菊の名前がつけられたのでしょう。
英名の「pincushion flowers」は、実の形がピンクッション(針刺し)に似ていることが由来です。かわいらしい名前ですね。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
スカビオサ・アトロプルプレア(セイヨウマツムシソウ、ピンクッション) | 地中海沿岸~西アジア原産。高性種で多年草。株分かれして次々と花が咲き、開花期も長い。青系からピンク、濃赤紫、白など花色豊富で、花の中央が盛り上がるのが特徴。八重咲き種はまるで球形の花のように見える。春咲きタイプ。 |
スカビオサ・コーカシカ(コーカサスマツムシソウ) | コーカサス地方~西アジア原産。高性種で多年草。花径6〜8cmくらい。淡青の花色で、品種によっては濃い青や白などの花色もある。四季咲き性がある。 |
スカビオサ・ステラータ(ステルンクーゲル) | ステルンクーゲル(星の球)と呼ばれるスカビオサの実がなった状態を観賞する。花自体はやや小さめの白。直径3cmくらいの球状で、ドライフラワーによい。 |
マツムシソウ | 日本の固有種で日本の山野に自生する。高性種で一年草。晩夏から秋に開花。店頭で見かけることはほとんどない。 |
保存方法
タイプ | 多年草、一年草、二年草 |
花持ち期間 | 1週間 |
出回り時期 | 3月~10月 |
耐寒温度 | 5度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 種類により弱いものと強いものがある |
日照 | 日向から半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | アルカリ性、中性 |
利用方法 | 花壇、鉢植 |
おわりに
スカビオサの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
モンゴルでは2014年にスカビオサを国花に指定しました。昔から平和の象徴として「花壇の花」と名付けて来た歴史があり、馬の鞍飾りのモチーフとして使われてきたそうです。
日本では固有種のマツムシソウが古来から愛されてきました。秋の季語としても使われています。
様々な色があり、花束やアレンジフラワーにもよく使われます。悲しい花言葉がありますので、スカビオサをメインにして贈るのはあまりおすすめしません。良い花言葉のあるほかの花と一緒に、にぎやかな花束にして贈ってはいかがでしょうか。