スイセンノウの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | スイセンノウ |
学名 | Sillene coronaria(Lychnis coronaria) |
主な花言葉(日本) | いつも愛して |
主な花言葉(海外) | 私の愛は不変 |
誕生花 | 6月18日、8月19日、8月26日 |
開花期 | 5月〜7月 |
花名は『茎の先に一つだけ咲く赤い花を、酔っぱらった仙人の顔に例えた』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
スイセンノウの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
赤 | 愛 | 愛、恍惚 |
ピンク | 好感 | ときめき |
白 | 名誉 | ユーモア |
花言葉の由来(日本)
スイセンノウは南ヨーロッパ原産種で、江戸時代に日本へ渡来しました。
一つの花の開花日数は3日程度ですが、枝分かれさせた茎先に次々と花を咲かせるため、長く開花期間を楽しむことができます。
花言葉の「いつも愛して」は、そんなスイセンノウの様子に由来しています。
花言葉のある名言(日本)
人間には「愛」がありさえすれば、幸福なんてなくたって生きていけるものだ。
ーフョードル・ドストエフスキー(小説家、思想家)
花言葉の由来(海外)
海外のスイセンノウは日本と近い印象ではあるものの、その姿勢はより積極的なものになります。
白やピンク等いくつかのバリエーションはありますが、元々の花色は赤が多いスイセンノウ。
英名「rose campion(ローズ キャンピオン)」には「バラの様な赤い花」の意味が込められています。
一つの花が萎んでも、次から次へと新たに花開き続ける姿から「私の愛は不変」との花言葉が付けられています。
花言葉のある名言(海外)
愛してさえいれば、それは無限を意味する。
ーウィリアム・ブレイク(詩人、画家)
スイセンノウの基本データ
花の名前 | スイセンノウ |
学名 | Sillene coronaria(Lychnis coronaria) |
和名 | 酔仙翁 |
英名 | rose campion |
科 | ナデシコ |
属 | シレネ(センノウ) |
原産地 | 南ヨーロッパ |
開花期 | 5月〜7月 |
草丈/樹高 | 60cm~100cm |
和名は、全ての茎の先に一つだけ赤い花を咲かせる花姿を、酒に酔い赤くなった仙人の顔に見立てて「酔仙翁(すいせんのう)」と名付けられました。
この花の面白い特徴は、葉や茎がビロードのような手触りであること。
シルバーカラーの葉や茎には白い細毛が生えており、別名フランネル草と呼ばれています。
尚、学名については古いものと新しいものの二つが存在している模様です。
当初用いられていたのはナデシコ科センノウ属「Lychnis coronaria(リニクス コロナリア)」でしたが、現在はナデシコ科シレネ属「Sillene coronaria(シレネ コロナリア)」へと統合されています。
「Lychnis(リニクス)」はギリシア語の「Lychnos(炎・ランプ)」「coronaria(コロナリア)」は「花冠のような」の意味で、賑やかに咲く様と、スイセンノウの葉をランプの灯心として利用していたことに由来するようです。
また、「Sillene coronaria(シレネ コロナリア)」は「sialon(唾液)」と「coronaria(花冠のような)」の意味からなり、スイセンノウが分泌液を出す植物であることを示しています。
学名の由来は他にも諸説あり、花の見た目を「Silenes(ギリシア神話に登場する酒の神バッカスの養父、シレネス)」が酒に酔って泡を吹いた姿に例えたのではないか、ともいわれています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
アポッツウッド・ローズ | 鮮やかな赤い花を咲かせるベーシックな品種。 |
アルバ | 花色が白の品種。 |
エンジェル・ブラッシュ | 花色が、白に中心がピンクの複色タイプ。 |
ガーデナーズ・ワールド | 花色は深い紅色。 八重咲きの珍しい品種。 |
保存方法
タイプ | 多年草(二年草扱い) |
花持ち期間 | ━ |
出回り時期 | 4~5月頃 |
耐寒温度 | 0℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
日照 | 通年日向 |
耐雨性 | 弱い |
土質 | 多湿を嫌い、水はけの良い土を好む |
利用方法 | ロックガーデン、花壇、鉢植え |
おわりに
スイセンノウの花言葉にまつわる由来や意味と基本データの紹介でした。
シルバーの葉茎に赤や白、ピンクの花が可愛いらしいスイセンノウは切り花の他、イングリッシュガーデンにもオススメです。
夏の高温多湿な環境が苦手なので注意が必要ですが、あまり手がかからず栽培しやすい品種といえるでしょう。
一つの茎に一つの花しか咲かないので、適切に育てれば長く花を楽しむことができますよ。