タンポポの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | タンポポ |
学名 | Taraxacum |
主な花言葉(日本) | 愛の神託、真心の愛 |
主な花言葉(海外) | 神託、誠実 |
誕生花 | 2月7日、2月19日 |
開花期 | 3月〜6月 |
花名は『綿毛が槍のタンポに似ている』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
タンポポの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
黄 | 愛の神託、真心の愛、別離 | 神託、誠実、幸福 |
白 | 私を探して | ー |
花言葉の由来(日本)
「愛の神託」の花言葉は、タンポポを花占いに使うことが由来です。あの人は自分のことを好きかどうか、神様教えてください、と祈る初々しい少女の姿が想像されます。
「真心の愛」は、真っ白な綿毛の姿が由来です。白は潔白や正直な気持ちを表します。嘘のない真っ白な愛を綿毛の姿に見たのでしょう。
「別離」は、綿毛が飛んで行ってしまうことが由来です。「真心の愛」とは正反対の花言葉がついているのが面白いですね。
白の「私を探して」の花言葉は、白いタンポポが日本の固有種で、珍しいことが由来です。あなたを愛する私を大勢の中から見つけてほしいという、切ない気持ちをこめたのかもしれません。
花言葉のある名言(日本)
神はわたしに成功をおさめることではなく、真心をつくすように命じた。神様は私たちに、成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。
ーマザー・テレサ(カトリック教会の聖人)
花言葉の由来(海外)
「神託」の花言葉は、花占いが由来です。古くからヨーロッパで、タンポポの綿毛を使った占いをしていたために神託の花言葉がつきました。
「誠実」は、白いかわいらしい綿毛の姿が由来です。純白、潔白といったイメージの白い綿毛をみて、誠実な印象を持ったのでしょうか。
「幸福」の花言葉は野原に咲く明るい黄色の花が由来です。春になると野原が一面に黄色のじゅうたんのようになるのを見て、浮き浮きと幸せな気分になったのでしょう。
花言葉のある名言(海外)
一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ
ー川端 康成(小説家)
タンポポの基本データ
花の名前 | タンポポ |
学名 | Taraxacum |
和名 | 蒲公英(タンポポ) |
英名 | dandelion |
科 | キク科 |
属 | タンポポ属 |
原産地 | 日本、ユーラシア大陸 |
開花期 | 3月〜6月 |
草丈/樹高 | 10~30cm |
「タンポポ」の名前は、綿毛の丸い形が、槍の先につける「タンポ」に似ていることが由来です。また、茎を切ると反り返って、鼓(つづみ)に似た形になるから、鼓をたたくときの「タン、ポン、ポン」の音から連想した説など、諸説あります。
和名の「蒲公英」は、そのまま読むと「ほこうえい」です。中国でタンポポから作った薬を蒲公英とよんでいたことから名前が付きました。
学名の「Taraxacum」は、ギリシャ語で「苦痛をいやす」の意味があります。タンポポを薬として使ったことが由来です。
英名の「dandelion」は、フランス語の「dent-de-lion」が由来です。「dent(歯)」と「de(の)」と「lion(ライオン)」で、「ライオンの牙の形をした葉の植物」の意味です。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
カンサイタンポポ | 日本原産、本州の近畿地方から沖縄に自生する。セイヨウタンポポと比べると頭花を包む総包が外側に反り返らない。 |
セイヨウタンポポ | 原産地はヨーロッパ。日本へは明治時代に渡来した。ダンデライオンはこの種のタンポポのこと。開花時に「総苞片」と呼ばれる萼のように見える部分が反り返る。 葉の脇から花茎を出し、花径3センチから5センチくらいの黄色い花(頭花)を1つつける。 花茎は中空で、枝分かれをしない。 |
シロバナタンポポ | 日本固有種。本州の関東地方から九州にかけて分布。 花径は4センチくらい。 花びらはすべて白い舌状花からなる。 萼のような総苞片はやや反り返る場合もあるが、ほとんどめくれない。 |
保存方法
タイプ | 多年草 (宿根草) |
花持ち期間 | 3日 |
出回り時期 | ー |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
日照 | 屋外の日当たりの良い場所から半日陰 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水はけの良い土を好む |
利用方法 | 花壇、鉢植 |
おわりに
タンポポの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
最近では都会ではあまり見かけなくなったタンポポ。子供のころ、タンポポで花かんむりを作った方も多いのではないでしょうか。
明治以前はおひたしや天ぷらにして盛んに食べられていたようです。漢方では解熱薬、健胃薬として使われ、焙煎した根はコーヒーのような飲み物になる、役に立つ身近な植物です。
白いタンポポの種を扱っているお花屋さんもあるようですので、一度チャレンジしてはいかがでしょうか。