ニワトコの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ニワトコ |
学名 | Sambucus |
主な花言葉(日本) | 愛らしさ、慈悲 |
主な花言葉(海外) | ー |
誕生花 | 7月25日、11月27日 |
開花期 | 4月〜5月 |
花名は『庭に常にある』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ニワトコの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
白 | 愛らしさ、慈悲、苦しみを癒す、嫉妬 | ー |
花言葉の由来(日本)
ニワトコの花言葉は、海外由来のものが日本でも使われています。
「愛らしさ」の花言葉は花が小さいことが由来です。3~5ミリの小さい花がたくさん固まって咲く様子が、かわいらしい小さな子供たちを連想させたのでしょう。
「慈悲」「苦しみを癒す」の花言葉は、ニワトコが薬として使われたことに由来します。葉や茎、枝や幹は薬に、花はハーブとして、人の苦しみを癒してきたためにつけられました。
「嫉妬」の花言葉は、キリスト教が由来です。キリストが打ちつけられた十字架はニワトコで作られ、キリストを裏切ったユダが首をつったのもニワトコの木と言われています。
花言葉のある名言(日本)
人生の目的は奉仕であり、慈悲と他者を助ける強い意志を示すことである。
ーアルベルト・シュヴァイツァー(医者・哲学者)
ニワトコの基本データ
花の名前 | ニワトコ |
学名 | Sambucus |
和名 | ニワトコ(庭常、接骨木) |
英名 | Elder flower、Japanese red elder |
科 | レンプクソウ科(スイカズラ科) |
属 | ニワトコ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア |
開花期 | 4月〜5月 |
草丈/樹高 | 3~10m |
ニワトコは、「庭常」や「接骨木」と書きます。
「庭常」の和名は、庭に常に生えていることが由来です。様々な症状に効く薬として使っていたニワトコを、庭でいつも栽培していました。
また、「接骨木」の和名は、中国でニワトコを接骨の薬として使ったことが由来です。接骨木をそのまま読むと「せっこつぼく」。今でもニワトコの茎を「接骨木(せっこつぼく)」の名前の生薬として、神経痛やリウマチ、外傷の治療に使っています。
学名の「Sambucus」は、ギリシャ語の「sambuce(楽器の名前)」が由来です。ニワトコの茎のやわらかい芯をくりぬくと、楽器を作ることができるため名づけられました。欧米の子供たちはニワトコの茎で簡単な吹き矢や楽器を作って遊ぶそうです。
英名の「Elder flower」の名前はアングロ・サクソン語の「oeld(炎)」が由来です。ニワトコの枝を火を起こすときに使ったことから名づけられました。
特に日本のニワトコを指す英名は「Japanese red elder」です。欧米に自生するニワトコは黒い実、日本のニワトコは鮮やかな赤い実をつけるので、「赤い実をつける日本のニワトコ」の意味の名前が付けられました。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
アメリカニワトコ | アメリカ原産。セイヨウニワトコの亜種で、黒い果実をつける。花弁が大きくはっきりしている。 |
セイヨウニワトコ | エルダーフラワーとも呼ばれる。北アフリカ、ヨーロッパ、西アジアに分布。日本では明治末頃に渡来し各地で栽培されるようになった。花序は帯黄白色でまるい形となり香気を放ち、果実は光沢のある黒色をしている。 |
ミヤマニワトコ | ニワトコ の高山種で、本州の日本海側に分布。樹高が1m程度にしかならない品種。花や葉はニワトコよりも大きい。 |
保存方法
タイプ | 低木~中高木 |
花持ち期間 | 1日~2日 |
出回り時期 | ー |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向から半日蔭 |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 弱アルカリ性を好む |
利用方法 | 庭木、公園 |
おわりに
ニワトコの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
日本では古来から神聖な木とされ、ニワトコを薄く削って花の形にしたものを神様に供えたり、神事に使ったりしていました。また万葉集をはじめ、さまざまな歌集に詠われ愛されてきました。
欧米ではキリストの十字架のほかに、魔女の木としても知られています。また枝を火にくべると悪魔が見える、魔よけの効果があるなど様々な伝承や伝説のある植物です。
花はとてもいい香りがしますが、日持ちがしないため、切り花での流通はほとんどありません。花を乾燥させたハーブは「エルダーフラワー」の名前で扱われ、お茶や入浴剤、石鹸の香りづけなどに利用されています。