ライラックの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ライラック |
学名 | Syringa vulgaris |
主な花言葉(日本) | 友情、思い出 |
主な花言葉(海外) | 誇り、美 |
誕生花 | 5月2日、6月12日 |
開花期 | 4月〜5月 |
花名は『青紫の花の色』が由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ライラックの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
紫 | 恋の芽生え、初恋 | 恋の芽生え、初恋 |
白 | 青春の喜び、無邪気 | 若者の純潔 |
花言葉の由来(日本)
ライラックの全般には「友情」「思い出」の花言葉がついています。ライラックの葉がハートの形をしていることや、フランスで白いライラックを青春のシンボルとしていることが由来です。
紫の「恋の芽生え」「初恋」の花言葉は、ライラックの葉がハート形をしていることが由来です。淡い紫色の小さい花をたくさん咲かせる姿に、幼い恋ごころをイメージしたのでしょう。
白の「青春の喜び」「無邪気」の花言葉は、フランスで白いライラックを青春のシンボルにしていることが由来です。
花言葉のある名言(日本)
ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることもないでしょう。
ー村上春樹(小説家)
花言葉の由来(海外)
ライラックの全般には「pride(誇り)」「beauty(美)」の花言葉がついています。西洋では紫色は高貴な色と言われていることが由来です。ライラックの花の色は一般的に紫色と言われているためでしょう。
紫の「恋の芽生え」「初恋」の花言葉は、ライラックの葉がハート形をしていることが由来です。また、西洋にはラッキーライラックのおまじないがあります。通常4枚のライラックの花びらが5枚のものを、誰にも言わずにこっそり飲み込むと恋がかなうのだそうです。
白の「若者の純潔」の花言葉は、フランスで白いライラックが青春の象徴であることが由来です。日本では春と言えば桜ですが、西洋では春を告げる花はライラックと言われています。早春にたった数週間で散ってしまうはかなさを青春に例えたのでしょう。
花言葉のある名言(海外)
人が心から恋をするのはただ一度だけである。それが初恋だ。
ーラ・ブリュイエール(作家)
ライラックの基本データ
花の名前 | ライラック |
学名 | Syringa vulgaris |
和名 | ムラサキハシドイ(紫丁香花)、リラ |
英名 | Lilac、pipe tree |
科 | モクセイ科 |
属 | ハシドイ属 |
原産地 | ヨーロッパ南東部 |
開花期 | 4月〜5月 |
草丈/樹高 | 1.5~6m |
「ライラック」「リラ」の名前は、青紫の花の色が由来です。暗青色の意味のサンスクリット語「nila(ニラ)」を語源とする説や、ペルシャ語で青の意味の「lilak」を語源とする説があります。「ライラック」は英語名、「リラ」はフランス名です。
学名の「Syringa」はギリシャ語の「Syrinx(笛、パイプ)」が由来。昔ライラックの枝を笛やパイプを作るのに使ったからと言われています。
また、学名の「vulgaris」は、ラテン語で「普通の、通常の」が語源です。ライラックがハシドイ属の一般的な品種であるという意味でしょう。
和名の「ムラサキハシドイ(紫丁香花)」は、「紫の花を咲かせるハシドイ」が由来です。ハシドイは日本固有種のライラックの近隣種です。木曽地方の方言で、花が木の枝先に集まるため「端に集う」から「ハシドイ」になりました。
漢字の「丁香花」は、中国語名をそのまま使っています。「丁香花」と書いて「ハシドイ」とは、難読漢字クイズに出そうですね。
英名の「pipe tree」は、昔ライラックの枝の芯をくりぬいてパイプに使っていたことが由来です。ライラックの枝は中心が白い綿のようになっていて、中心をくりぬくとストローのような管になります。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
パリビン | 別名姫ライラック。樹高0.8~1.5m。花色はライラックピンク。非常に芽吹きと花付きが良く小苗から花を楽しめる。大きくならないので、鉢植にも向く。丈夫で寒さにも暑さに強い品種。 |
センセーション | 樹高1~4m。春から初夏にかけて白い縁取りのある赤紫色の花を咲かせる。上品な雰囲気があるため人気のある品種。香りが良い。 |
マダムレモイネ | 樹高1~4m。フランスで開発された品種。花は純白で大型の円錐花序を作る。八重咲きで芳香がある。 |
カルフォルニアローズ | 樹高2~4m。アメリカで開発された品種。花付きが良く、淡いピンクの大型の花序を作る。香りが良い。丈夫で暑さに強い品種。 |
保存方法
タイプ | 落葉小高木 |
花持ち期間 | 5日 |
出回り時期 | 4月~5月 |
耐寒温度 | -10度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
日照 | 日向を好む |
耐雨性 | 普通 |
土質 | 水はけがよく、肥沃な土を好む |
利用方法 | 庭木、公園 |
おわりに
ライラックの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
ライラックは明治時代に日本に渡来しました。丈夫で寒さに強く、北海道や東北で街路樹として植えられるほか、庭木としても人気です。
札幌市などで市の木に指定されています。毎年5月中旬には札幌でライラック祭りが開催され、市民に愛されている樹木です。
暑さに弱いライラックですが、品種改良で暑さに強い品種も出てきています。丈夫で育てやすい樹木ですので、初心者にもおすすめです。
素敵な花言葉がありますので、花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。