ジャーマンアイリスの主な花言葉は、下記のとおりです。
花の名前 | ジャーマンアイリス |
学名 | Iris germanica Hybrid |
主な花言葉(日本) | 吉報、燃えるような愛、希望 |
主な花言葉(海外) | 高貴な欲望、賢さ、使命 |
誕生花 | 5月26日、6月29日、7月6日 |
開花期 | 5月〜6月 |
花名は『元々ヨーロッパで広く品種改良される中、日本に初めて渡来した欧州固有のアイリスが、ドイツ産の花だった』ことが由来です。
以下では、花言葉(日本と海外)の詳細を色別・国別にまとめ、その由来と名言などをご紹介します。
ジャーマンアイリスの色別の花言葉
色 | 日本 | 海外(西洋など) |
---|---|---|
赤 | 燃える想い | 焔、情熱 |
ピンク | 恋のメッセージ | 素晴らしい結婚 |
オレンジ | 友情 | 豊満 |
黄 | 復讐 | 賢さ |
白 | 純粋 | あなたを大切にします |
紫 | 雄弁 | エキゾチックな人 |
青 | 誠実 | 信じる心 |
花言葉の由来(日本)
ジャーマンアイリスは菖蒲とよく似ていますが、花のカラーバリエーションは驚くほど多く、緑色を除く全ての色が揃っています。
「吉報」「燃えるような愛」「希望」との花言葉はアイリスの語源となったIris(イリス)に因み、ギリシア語の虹と、ギリシア神話に登場する女神イリスが起源です。
天空神ゼウスの妻ヘラには大変美しい侍女がいました。
好色なゼウスは何度も侍女に求愛しますが、彼女は勇敢にも誘いを断り、ゼウスの妻ヘラに「私をどこか遠くに行かせてほしい」と願い出ます。
ヘラはこの願いを聞き入れます。
そうして虹色に輝く首飾りを授かり、頭に神々の酒を三滴振りかけられたイリスは、天上界と地上界を虹の橋で繋ぐ女神となりました。
この時、イリスへ与えられた役割は神々からのメッセージを人間へ伝える事です。
天からのメッセージ、ゼウスの情熱的な求愛、そしてジャーマンアイリスの虹の様な色彩が花言葉の由来となっています。
花言葉のある名言(日本)
希望を失わないでやっていると自然と知恵も出てくる。精神が集中して、そこに色々の福音が生まれてくる。
ー松下幸之助(実業家、発明家、著述家)
花言葉の由来(海外)
海外でのジャーマンアイリスは、その豊かな色彩からレインボーフラワーの別名で親しまれています。その名の由来であるギリシア神話では、イリスが女神となった時に生まれた花だとされる事からも、欧米を中心にジャーマンアイリスは女神イリスの花として扱われています。
美しい侍女へ幾度となく求愛する神々の王ゼウス・・・そして、その誘いに惑うことなく、主ヘラへの誠実を貫いたイリスの行動から「高貴な欲望」「賢さ」との花言葉が付けられました。
また、ゼウスの妻ヘラは女神となったイリスに、天上の神々と地上の民を繋ぐ架け橋となるよう命じたことから「使命」との花言葉が付けられました。
花言葉のある名言(海外)
人生におけるミッション(使命)というものは、つくるものではなく発見するものである。
ーヴィクトール・フランクル(精神科医、心理学者)
ジャーマンアイリスの基本データ
花の名前 | ジャーマンアイリス |
学名 | Iris germanica Hybrid |
和名 | ドイツアヤメ |
英名 | German iris、Tall Bearded Irises |
科 | アヤメ |
属 | アヤメ |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 5月〜6月 |
草丈/樹高 | 20~100cm |
和名はこの花が渡来した大正時代、学名のIris germanicaと英名のGerman irisの直訳が元となって「ドイツアヤメ」と名付けられました。
学名の「Iris germanica(イリス ゲルマニカ)」はギリシア語の「Iris(虹)」と「germanica(ドイツの)」に由来しており、虹の様な多色性を持つドイツの花との意味が込められています。
因みに、元々は欧州で広く自生・交配されてきた花なので、厳密にはドイツ発祥に該当しません。
「germanica(ドイツの)」とは学名を決定する際、サンプルを送った国がドイツだったことから付けられています。
主な花の種類
種類名 | 特徴 |
---|---|
インディアンチーフ | 花弁の色が上下で異なり、上はピンク、下はあずき色。 古くから日本で親しまれる丈夫な品種。 根強いファンが多い。 |
ヘレン・コリングウッド | インディアンチーフ同様、古くから日本で人気の品種。 上弁ホワイトと下弁ディープバイオレットの組み合わせが上品な印象。 |
アバロンサンセット | 花全体が、綺麗なオレンジ色。 夏の夕焼け空のような色合いが特徴。 |
ピンクスレイ | フリル状の花弁がとても華やかな品種。 花全体が明るいピンク色をしている。 |
フリーズ・フレーム | 草丈15cmと小さめ。 上下とも花弁は純白に青の縁取りで涼やかな印象。 |
保存方法
タイプ | 多年草 |
花持ち期間 | 3~4日 |
出回り時期 | 3~4月・9月~10月に球根の購入が可能 |
耐寒温度 | 0℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
日照 | 屋外の日当たりの良い場所 |
耐雨性 | 弱い |
土質 | 水はけが良く、中性~弱アルカリ性の土を好む |
利用方法 | 花壇、鉢植え |
おわりに
ジャーマンアイリスの花言葉にまつわる由来や意味と、基本データについての紹介でした。
日本に比べて雨が少なく空気が乾燥した欧州原産の植物なので、栽培には少しのコツが必要です。
しかし基本的には生命力も強く、水分過多による根腐れにさえ気を配れば育てやすい花でもあります。
開花後は草丈があるので切り花にしても良いでしょう。
ミニ丈の改良種もあり、色形も豊富な虹色の花「ジャーマンアイリス」。花言葉と一緒に、自分だけのお気に入りを探して楽しむのもロマンチックですね。